超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第三百七十七話 原子力発電所 その7
第三百七十七話 原子力発電所 その7
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。
紅軍連合に所属する俺、能沢エーイチロウと鳥羽リョーコが立てこもった木白崎原子力発電所のシャッターを何らかの方法で、こじ開けようとする、ジエータイ員達。
俺は木白崎原子力発電所の内部に爆弾を積んだトラックがあることをシャッター越しにジエータイ員達に警告する。
そう、仮にジエータイ員達がシャッターを開ける際に銃火器を使用したときのことを想定して、シャッターを貫通した銃弾が、爆弾を積んだトラックに直撃すれば、木白崎原子力発電所が炎に包まれる可能性があるのだ。
原子力発電所が爆発すれば、いったい、どうなるのか?
それは、人類の滅亡を意味している。
つまり、原子力への依存は、我々が常に、人類滅亡と紙一重の世界で生活していることを意味している。
俺は人類滅亡のスイッチである爆弾を積んだトラックを背にした状態で、紅軍連合を社会不適合者の集まりであると揶揄するジエータイ員達に向かって対物ライフルを放つ。
シャッターを貫通した対物ライフルの銃弾は、シャッターを開ける作業をしていたジエータイ員達の体に直撃。
死亡者の発生に、ジエータイ員達は撤退を開始した。
しかし、俺はこれで終わったとは思わない、仲間を殺された以上、ジエータイ員達は必ずここに戻ってくる。
数分後。
遠くから銃声。
しかし、シャッターに直撃した音はしていない。
しかし、ジエータイの襲撃に備えて、シャッター近くのロビーで待機していた俺は、視界に妙な違和感を感じる。
そう、涙が止まらないのだ。
シャッターと地面の間に出来たわずかな隙間からは、先程、対物ライフルで射殺した死体から、まだ血が流れてきている。
そして、それとは別に謎の煙。
なるほど、この涙が止まらない現象に、謎の煙。
これは、おそらく催涙ガスだ。
遠くからの銃声、足音は聞こえなかった、つまり、ジエータイのやつらは、遠距離からシャッターに向かって催涙弾を放ったに違いない。
そして、シャッターと地面の間に出来たわずかな隙間から、建物内部に侵入した催涙ガスのせいで、あふれる涙が俺の視界を塞ぐ。
これではまともに戦闘できない。
催涙ガスでも長時間、浴びれば、死に至る。
つまり、ジエータイのやつらは、催涙ガスを俺に多量に浴びせることによって、俺を殺そうとしている。
また、銃声。
おそらく、外で、催涙ガスが含まれた催涙弾がまた、シャッターに向かって放たれたのだろう。
このまま、催涙ガスがロビーに充満し続ければ、俺は確実に死ぬ。
おそらく、木白崎原子力発電所内のどこに逃げても、建物内に充満する催涙ガスの餌食になるだけだ。
俺が生き残る方法は、再び木白崎原子力発電所の原子炉を起動させて、シャッターをあけるか、建物内の窓を開けるかの2択。
しかし、そのどちらの方法も、ジエータイのやつらの原子力発電所への侵入を手助けにすることになる。
ガスマスクを使用したとしても、長時間の催涙ガスの吸引に、ガスマスクの『吸収缶』が耐えきれなくなれば、意味がない。
敵の催涙弾の常備数と使用回数を確認できない以上、ガスマスクの『吸収缶』の破過時間もたかが知れている。
俺はとりあえず、制御室に戻る。
制御室に戻った俺は、鳥羽リョーコに告げる。
「施設内に催涙ガスを撒かれた、長時間浴びると死ぬ」
「だったら、どうすんのよ‼わ、私はまだ死にたくないわ‼」
「まず、この原子力発電所さぁ...屋上あんだけど...避難しない?」
「ああ~いいっすね~」
出来る限りの装備を整えた俺と鳥羽リョーコは屋上に向かって移動を開始する。
屋上に非難した俺と、鳥羽リョーコは屋上から、木白崎原子力発電所に向かって催涙弾を放っている外のジエータイ員どもに向かって銃撃を開始。
上からの銃撃を予想していなかったジエータイ員どもが、銃弾の雨の餌食になる。
上からの奇襲が功を奏したということは、ジエータイの次の手はヘリコプターによる、俺たちへの狙撃だ。
しかし、ここは原子力発電所だ。
原子力発電所に向かってヘリコプターで銃撃を行えば、最悪の場合、原子力発電所の爆発もあり得る。
そう、俺と鳥羽リョーコが立てこもっているこの木白崎原子力発電所は、まさに人類化学の奇跡と災厄を孕んだ禁断の領域。
陸のジエータイ員どものほとんどを屋上からの銃撃で射殺した俺たちは、銃に銃弾を補充、すぐにヘリコプターの襲来と、ジエータイ員どもの増援を想定して、周囲の警戒を開始する。
先程の銃撃で生き残ったジエータイ員が連絡したのだろう、遠くからジエータイのヘリコプターが近づいてくる。
俺たちの上空で動きを止めたヘリコプターから、複数のジエータイ員達がロープを使って、屋上に向かって降下してくる。
俺はリョーコに忠告する。
「銃撃方法を対物ライフルに切り替える!対物ライフルなら防弾チョッキやヘルメットを貫通できるはずだ‼」
「了解」
俺と鳥羽リョーコは、屋上に向かって降下してくるジエータイ員達に向かって、対物ライフルを連射。
ジエータイ員達はヘリコプターからの降下の際に使用しているロープをつかんでいるため、対物ライフルの銃撃に対処できない。
屋上への降下に成功したわずかなジエータイ員達が、俺と鳥羽リョーコに向かって銃撃を開始。
俺と鳥羽リョーコは急いで、屋上の換気扇に身を隠す。
その隙に次々とヘリコプターから降下してくるジエータイ員達。
俺は原子力発電所の爆発など、お構いなしに自作爆弾を屋上に集まったジエータイ員どもに向かって投げる。
自作爆弾が爆発、爆弾から放たれた大量の釘が、爆発の際に発生したエネルギーによって猛スピードで、ジエータイ員どもの全身に突き刺さる。
ジエータイ員どもが痛みにもだえ苦しんでいる隙に、俺は装備を対物ライフルから、散弾銃に変更。
俺は一時的に動きを止めたジエータイ員どもに向かって散弾を発射。
散弾銃の直撃を受けた屋上のジエータイ員どもが完全に動かなくなり、地面に倒れる。
万策尽きたジエータイのヘリコプターの乗組員は上空から、俺たちを銃で狙撃。
上空から放たれた銃弾の雨が俺と鳥羽リョーコを襲う。
迫りくる死の予感に、俺の体は、あらゆるリスクを無視して、生き残るために反射的に動いていた。
俺はダッシュで鳥羽リョーコの背後に回り、身をかがめる。
俺に盾にされた鳥羽リョーコは銃撃の雨をくらって、死亡。
鳥羽リョーコの死体を盾にした俺は、装備を散弾銃から対物ライフルに変更、鳥羽リョーコの背中に銃口を当てる。
「つらぬけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――ッ‼」
対物ライフルから放たれた銃弾が、盾に使用していた鳥羽リョーコの死体を突き抜けて、ヘリコプターに直撃。
死体を突き抜けて放たれた銃弾。
死体を盾にした予測不能の想定外の攻撃に、ヘリコプターの操縦者も回避操作が遅れる。
ヘリコプターのプロペラに銃弾が直撃。
ダメージを負ったヘリコプターが、屋上に向かって落ちてくる。
次回予告 原子力発電所 その8
※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに
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