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私の 辛かった気持ちもわかってよー

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8-2

 合格が決まってから、桔梗は毎日と言っていい程、午後から出掛けているみたいだった。多分、仲の良い男の子と会っているのだろうけど、いつも、短いスカートで・・・あんなの、刺激しないのかしらと、それとも、刺激を与える為? また、妄想を抱いていたのだ。私は、そのほうに欲求不満なのかなーと、思いつつ

 4日から練習は始まったけど、新3年生は6人に減っていたのだ。6日から3日間 強化練習で午前午後なのだ。初日、8時半、私達は学校前の坂を約500m3往復していた。

「なんでよー 去年は1往復だけだったじゃぁない 麗香 厳しいんじゃぁない」と、新3年生からもー。だけど、麗香は

「練習前にやるから、体力付くのよ 練習の後は、その日の練習を反省しながら、走って、自分を追い込むのよ」と、言っていた。

「えー 練習 終わっても走るのー」

 そ~いえば、麗香は走り切るマラソンが好きなんだと聞いたことがあった。私は、麗香の部長に賛成したことを一瞬、後悔していた。

 練習は3年と2年生でコートが別れていたけど、時たま、織部先輩と璃々香先輩は私達のほうに入ってくれていた。

「みく美 背 伸びた?」

「今 173です 1年に3cmぐらい まだ 伸びてます」

「そう 入ってきた頃は私と 同じくらいだったのにネ」と、璃々香先輩が

「ウチ まだ 毎日 牛乳を500ミリ飲んでるんです」

「そう 牛乳ねぇー・・・」と、比較的チビ助の私を見ながら

「山葵は?」

「えー ウチはお水と緑茶しかー」

「ふぅーん なるほどネー」と、今度は私の胸を見詰めていた。

「なっ なんなんですかーぁー 先輩 それっ セクハラですよー」と、私は胸を隠すようにしていたのだけど

「なんにも言ってないわよ! まぁ 私も自慢できるほど無いけどネ」

 でも、確かに私は背丈はそうでもないけど、もう、胸の大きさでは桔梗にも完全に負けていたのだ。だから、少しは気にしていたのだ。山水が私にそんなに興味示さないのは、それも原因なのかしらと・・。私、去年からあまり成長していない。 
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