八条学園騒動記
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第七百七話 体育館その一
体育館
二人は今度は体育館に入った、そこでは。
体操服姿の学生達が教師引率の下体育の授業を行っていたが上等兵は学生達の体操服について言った。
「上は白で」
「下は膝までの半ズボンでな」
「短い半ズボンやジャージもありますね」
「そして色も様々だな」
「そうですね、ただ」
ここで上等兵はこうも言った。
「エウロパの体育の授業よりも」
「動きやすいな」
「そうした服装ですね」
「その学生によるが」
「連合の体操服は露出が多く」
「短い半ズボンもあってな」
見れば女子生徒も太腿が露わになっている半ズボンを穿いている者もいる、大尉はその彼女達も見て話した。
「それでな」
「露出が多い分です」
「動きやすいな」
「服の生地のこともあり」
「動きやすい」
大尉はこの要素を指摘した。
「このことはだ」
「連合においてはですね」
「特に作業にだ」
「スポーツの時はですね」
「重要視される」
「左様ですね」
「そしてだ」
大尉はさらに話した。
「それは軍隊でもでだ」
「連合軍は作業服がありますね」
「艦内ではそれを着てな」
「活動しますね」
「軍服を着てもな」
「作業となると」
「すぐにだ」
まさにという言葉だった。
「士官、将官でもな」
「作業服に着替え」
「動きやすい服装になりな」
そのうえでというのだ。
「動く」
「自ら率先して」
「それで体操服もな」
こちらもというのだ。
「まずはな」
「動きやすいものにですね」
「なっている」
「左様ですね」
「エウロパではな」
「貴族や上流階級の学校ですと」
「体操服はな」
エウロパにも体操服はあるがというのだ。
「何と言ってもだ」
「デザインですね」
「トップデザイナーに注文してな」
「それも高額で」
「そしてだ」
体操服をデザインしてもらいというのだ。
「機能性よりもな」
「デザインですね」
「生地もな」
「機能性よりも」
「如何に質がいいものか」
「流石に絹等はないですね」
「絹は軍服に使う」
エウロパではそうである、士官それも階級が上の者になると軍服の生地は絹それも上等のものになるのだ。
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