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神々の塔

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第二十五話 天使達の光その七

「そのうえでワイン飲むのが好きやで」
「実際にやな」
「そやけど」
「これがな」
 その実はというのだ。
「そうしたお料理や」
「そやねんね」
「まあスイスの国土見たら」
 施も言ってきた。
「何かと大変なのわかるわ」
「高山地帯で畑とかなくて」
「産業がな」
「あまりないね」
「そやから時計造って傭兵やって」
 施はスイス傭兵の話もした、古来より有名な彼等のことを。
「銀行もやった」
「大変やから」
「それこそここにいる面々の国々とはな」
「全くちゃうね」
「あのアニメでも山が出てたやろ」
「ほんま山ばっかりやで」
 綾乃もその通りだと答えた。
「高い」
「そこで羊や山羊飼ってるな」
「そうして暮らしてるわ」
「あの環境やとな」
「ほんま大変やね」
「そやから食べるもんはな」
 どうしてもという口調でだ、施は綾乃にトーストを食べつつ話した。彼のトーストの上にも溶けたチーズがある。
「どうしてもな」
「よおないね」
「それで実際にな」
「そうした状況やね」
「そやで、質もそんなのやし」
「種類もやね」
「そんなないで」
 こう言うのだった。
「やっぱりな」
「お魚とかな」 
 羅はこちらの食材の話をした、彼も溶けたチームが乗ったトーストを食べてその味を心から楽しんでいる。
「綾乃ちゃん好きやけどな」
「お酒にも合うし」
「そやけどな」 
 それでもというのだ。
「スイスやとな」
「日本みたいに楽しめへんね」
「今かてな」
「そうそうやね」
「そうした国やで」
「それは困るわ」
 綾乃は心から思って述べた。
「うちも」
「海の幸がないとやな」
「お刺身も天麩羅も煮ても焼いても」
 そうした料理にしてもというのだ。
「お鍋も唐揚げもやし」
「綾乃ちゃん好きやな」
「そういうのがないと」
 さもないと、というのだ。
「うち困るわ」
「しかもお酒もな」
 羅はこちらの話もした。
「ビールとかも」
「あまり質よおないんやね」
「そやからな」
「スイスは何かと大変やね」
「あのアニメが日本でのスイスのイメージを形成したけど」
 それでもというのだ。
「実際はな」
「そうしたお国柄やね」
「そやで」
 これがというのだ。
「ほんまな」
「うちも今はわかってるけど」
「子供の頃はやな」
「あのアニメお家のDVDで観て」
 そしてというのだ。 
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