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神々の塔

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第二十五話 天使達の光その四

「すばしっこくて歯もある」
「鋭い歯がな」
「しかも病原菌も持ってる」 
 この場合もあるというのだ。
「ペストにしてもな」
「それや、日本では馴染みがないけどな」
 シェリルは芥川がペストと聞いてまさにと応えた。
「ペストはこれ以上はないまでに恐ろしい」
「そうした病気やな」
「あれでな」
 そのペストでというのだ。
「相当な人が死んできた」
「そやな」
「何度か世界的に流行してな」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「大変なことになったな」
「そやからな」
「ペストを持ってるとなると」
「鼠は怖い」
「ほんまな」
「鼠はな」
 リーも言ってきた。
「ハーメルンの笛吹き男でも出て来たな」
「あの童話やな」
 中里が応えた。
「あの童話日本やと鼠が出てな」
「困った位やな」
「僕等そんな認識やった」
「日本やとやな」
「食べもの食べられるとか」
 そうしたというのだ。
「認識やったわ」
「そやな、それがな」
「他の国やとやな」
「特に欧州やとな」
 他ならぬハーメルンの笛吹き男が出た地域である、今の国家の領域ではドイツで出たという。尚実在人物だという。
「ペストが大流行したからな」
「それでやな」
「物凄く警戒されてな」 
 そしてというのだ。
「怖がられてた」
「そういうことやな」
「そやから鼠もな」
「油断出来んな」
「この世界で最弱のスライムも」
 このモンスターもというのだ。
「ジオンゴのは神具やが」
「スライムにしても無限に成長出来るな」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「油断出来ん」
「まさに獅子はやな」
「ほんまに強いとな」
「どんな相手にも油断せん」
「そや、それでな」
「今中里が戦ったみたいに」
「常に全力でや」
 そのうえでというのだ。
「戦うべきや」
「そういうことやな」
「そういう人はいたぶることもせんしな」
 時分より弱い相手をというのだ。
「尚ええ」
「虐待やな」
「暴力教師や毒親みたいなことはな」 
 こうした連中の話は常に問題になっている、世の中こうした屑と言うしかない輩も存在しているものなのだ。 
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