X ーthe another storyー
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第二十四話 未来その二
「いいね」
「そうか、ならな」
「そうした選択をするね」
「是非な」
「ならいいわ、ただ気を確かに持つことよ」
嵐は昴流が自分達に話したことを伏せて神威に話した。
「いいわね」
「何があってもか」
「そうよ、後悔しない様にして」
そしてというのだ。
「そのうえでね」
「気をか」
「確かに持って」
そしてというのだ。
「前を向いていてね」
「何を言っているかわからないが」
「要するにあれや」
空汰もまた昴流が言ったことを伏せて話した。
「何かあったらわい等がおるからな」
「だからか」
「それでや」
そのうえでというのだ。
「選択して戦うんや」
「そうすることか」
「そや」
まさにというのだ。
「そういうこっちゃ」
「空汰達をか」
「わい等は信頼出来んか」
「いや」
それはとだ、神威は空汰に首を横に振って答えた。
「これまで一緒にいてな」
「それでやな」
「皆わかった」
天の龍の者達のことはというのだ。
「信頼出来る」
「そう思ってくれるんやな」
「ああ、確かにな」
「それやとな」
「何かあるとか」
「わい等を頼ってくれ」
空汰はシュークリームを手に真顔で言った、見れば紅茶だけでなくティーセットも一緒に三段ある。シュークリームの他には苺と生クリームのケーキとエクレアもある。
「ええな」
「そうか」
「ああ、これまでもそやったしな」
「これからもか」
「お前が天の龍を選んだらやけどな」
「その時はか」
「そうなるわ」
こう神威に言うのだった。
「ほんまな、しかしな」
「俺が地の龍を選ぶとか」
「わい等は敵同士や。しかしな」
「あの、地の龍の人達もどうもです」
護刃が言ってきた。
「封真さんからお聞きしたところ」
「特にか」
「悪い人達じゃないです、私もお会いしましたが」
「特にだな」
「悪い人達じゃないです」
そうだというのだ。
「これといって」
「人間を滅ぼす連中でもだな」
「特に」
「そうなんだな」
「はい、ですから」
「地の龍になってもか」
神威は自分がそう選択した場合のことも述べた。
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