博士の挑戦状
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第五十三話
第五十三話 その日になって
決闘の日となった、すると博士は小田切君それにタロ、ライゾウに対してまるでピクニックに行く様に声をかけた。
「では行くぞ」
「ああ、今日でしたね」
「うむ、決闘の日じゃ」
小田切君に軽く言った。
「その日でな」
「今からですね」
「行ってな」
そうしてというのだ。
「楽しむとしよう」
「決闘をですか」
「先生達とな」
そしてというのだ。
「カーミラ嬢とな」
「戦いますか」
「そうしてくる」
「それで博士だけじゃなく」
「よかったら来るか」
こう声をかけるのだった。
「これからな」
「いや、行ってもな」
「それでもね」
ライゾウとタロはその話を聞いて言った。
「僕達はね」
「見ているだけだしな」
「それでいいかな」
「それだけでも」
「見てくれる人がおるとな」
それならとだ、博士は二匹に話した。
「それだけで違うからな」
「それでか」
「僕達にも声をかけてるんだ」
「うむ、だからな」
それでというのだ。
「どうじゃ」
「博士がそう言うなら」
「僕達もね」
二匹もそれならと応えた。
「行かせてもらうよ」
「それで見させてもらうな」
「小田切君はどうじゃ」
博士は小田切君にも声をかけた。
「それで」
「僕ですか」
「うむ、来るか」
「まあお声をかけてもらったら」
それならとだ、小田切君も頷いてだった。
博士に同行することにした、そしてタロとライゾウと一緒に博士が乗るエンペライザーに乗り込んだのだった。
第五十三話 完
2023・4・15
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