超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第三百六十六話 紅軍連合 その3
第三百六十六話 紅軍連合 その3
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『カラーレス』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。
反政府活動の先駆者である『紅軍』に同盟を提案された俺たちは、議論の結果、『紅軍』との同盟に同意することになった。
早朝、変装をした俺と倉都テツオは、紅軍との同盟締結のために、山を下りることになった。
俺は山を下りるついでに、宮沢タクヤが監禁されているテントの様子を見に行った。
ユイナやルリコの時のように、また組織の風紀を乱す行為が行われていないか、チェックするためだ。
テントの中では両足をガムテープでぐるぐる巻きにされた宮沢タクヤがズボンを濡らした状態で、泣いていた。
そして、タクヤのとなりには、姫先ユイナが正座の状態で座っていた。
タクヤの両足の拘束は、組織内では共有されていない、情報だった。
これは、立派な自己反省の対象である。
両足を自由を奪われたタクヤはおそらく、トイレに行けずに漏らしてしまったのだろう。ユイナがタクヤのズボンに手を入れる。
ユイナの手にはタクヤの排せつ物が握られていた。
ユイナはそのまま、手に持った排せつ物を、タクヤの口に無理やり入れる。
口に入らなかった排せつ物は、タクヤの顔に塗りたくる。
その間、ユイナはタクヤに向かって、呪文のように、自己反省の警告を繰り返していた。
「自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ自己反省しろ」
俺は何も見なかったことにして、倉都テツオと共に、山を下りる。
変装しているせいか、市街地を歩いていても、警察は普通に俺たちを通り過ぎるだけだ。
倉都テツオが告げる。
「変装していると、この通り、警察も俺たちの存在に気付かない、わかるか?」
「通行人も、まさか、自分達の横を国際的なテロリストが通り過ぎているとは思わないでしょうねぇ」
俺と倉都テツオの前に一台のワゴンが止まる。
おそらく、紅軍のメンバーが運転するワゴンだろう。
俺と倉都テツオは、運転手に言われるままに、ワゴンの中に入る。
ワゴンの後部座席には、一人の女性が座っていた。
この女性こそが、紅軍のリーダー、信重フサカである。
「はじめまして、私は信重フサカです、よろしく!倉都君はこの前、会ったからばかりだから、挨拶はいいわね」
信重フサカは、はっきり言って美人だった。
俺は信重フサカに挨拶をする。
「俺はカラーレスに所属している能沢エーイチロウです、よろしくお願いします。少し気になることがあるので聞いていいですか?」
「どうぞ」
「どうして、同盟締結のこの場に俺が招待されたのでしょうか?」
「倉都テツオ君から聞いた話が本当なら、君は件のBEI軍基地爆破作戦で、大活躍したそうじゃないか」
「あれは、みんなで、成功させた作戦です、それに俺たちの仲間もたくさん死にました」「でも、君たちが成功させた米軍基地爆破作戦は、結果的には、日本中の反政府組織に感動と勇気を与えた、民間人でも力を合わせれば、軍隊の基地を一つを潰せるってね」
「でも、カラーレスが生まれたのは、みなさん紅軍の方々が、前ソーリダイジンの義死田の乗った飛行機を爆破してくれたおかげです、あの英雄的行為がなければ、カレーレスもありません」
「ありがとう、では、カラーレスとカミカゼの連合軍は紅軍との同盟に賛成ということでよろしいか?倉都テツオ君?」
「はい、俺たちカラーレスとカミカゼの連合軍は、紅軍との同盟締結に賛成します」
「では、今日から、私たち反政府組織3勢力の集合組織を、『紅軍連合』と名づける‼」
こうして、後に日本中を震撼させる『紅軍連合』が誕生した。
どうやら、最近、私服ケーサツが紅軍のアジトの周りをうろついているらしい。
今回の同盟締結には、アジトの変更の目的もあるらしい。
クマがよく出没するアズマ山なら、ケーサツも近隣住民も簡単には近づけない。
俺と倉都テツオはいったん、信重フサカと別れる。
信重フサカと紅軍のメンバー、およそ10人が、後から、AZUMA山荘に合流してくるらしい。
そうなると、紅軍連合のメンバーは、全員でおよそ37人となる。
俺は倉都テツオに相談する。
「あとで、アズマ山に、もう一つ、小屋を建設しないとだな」
「そんなことは、わかっている、それよりも、最近、監禁状態の宮沢タクヤに、組織のルールを度外視した暴力行為が行われているそうじゃないか?」
「ああ、主に主犯格は、姫先ユイナだよ」
「まずったな、宮沢タクヤは、サバイバル知識に長けているとは言え、数多くの女性メンバーをゴーカンした極悪人だ、いくら、暴行されているとはいえ、タクヤをかばえば、女性メンバーたちを敵に回すことになる、それは結果的に組織の統率を乱すことになってしまう」
「俺は、タクヤからサバイバル知識を学べるだけ、学べたら、タクヤを『粛正』するべきだと思います」
「うむ、それがいいな、では、その方針でいこう、メンバーも増えることだしな」
紅軍連合が誕生したその日、宮沢タクヤの死刑が確定した。
時期はまだ未定である。
次回予告 裏切りと脱走 その1
※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに
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