| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

目覚めてしまった夫婦

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二章

「思わなかったわ、だからね」
「また制服着るんだ」
「そうするわ」
 こう言ってだった。
 葵は自宅で度々高校時代の制服姿になった、保志はその彼女を見てすぐに迫った。時には葵からそうして。
 葵はその中でだ、今度は。
「今度はね」
「体操服なんだ」
「それもね」 
 下の方を見て夫に笑って話した。
「ブルマよブ・ル・マ」
「そうだね」
「もうどの学校にもないけれど」
 葵が学生だった頃もだ。
「上は高校時代の体操服でもね」
「下は買ったんだ」
「通販でね。どうかしら」
「そんなの決まってるじゃないか」
 夫は迷わなかった、一瞬でだ。
 妻を後ろに向きにさせて壁に押し付けた、そのうえで言った。
「いいよね」
「いいわ、来て」
 葵も拒まなかった。
「それじゃあね」
「今からね」
 こうしてこの時も夫婦で楽しんだ、その後で夫は言った。
「いや、体操服にブルマもね」
「そそられるわよね」
「着る方もなんだ」
「だってブルマって下着じゃない」
 こう言うのだった。
「だからね」
「いや、二十代後半で色気もあって」
 夫は服を着つつ部屋ぎに着替えている妻に話した。
「しかも自分の奥さんがってなると」
「私だからなの」
「そうだよ」
 それ故にというのだ。
「もうそれがね」
「そそられるの」
「うん、だから制服だけじゃなくて」
「ブルマもなのね」
「いいね」
「じゃあこっちもまた着るわね」
 葵も頷いた、そしてだった。
 制服だけでなくブルマもその中に入った、こうなるともう二人共特に葵に歯止めが利かなくなってしまい。
 ナースにボンテージ、チャイナドレスにテニスウェアにボディコンにとなっていった。そして今回は。
「どう?」
「今度はそれなんだ」
「そうなの」
 黒のバニーガール姿だった、網タイツも身に着けている。
「今日届いたばかりよ」
「そうなんだ」
「どうかしら」
「いや、それもいいね」
 バニーガール姿で自分の前にいる妻に答えた。
「それじゃあ」
「ええ、今日もね」
「来てね」
「そうするよ」
 妻に答えてだった。
 今回も妻に迫ったが不意にだった。
 妻が来た、そのうえで。 
 夫を押し倒してだ、彼に跨って言ってきた。
「私の方がね」
「まさか」
「そのまさかよ、我慢出来なくなったわ」
 息を荒くして夫を見下ろして言うのだった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧