星河の覇皇
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第八十四部第二章 交渉の用意その十九
「徹底してだ」
「的確かつ優秀な教育をですね」
「行っていく、だからだ」
「それで、ですね」
「教育を常にみなおしだ」
「問題点があれば」
「それを訂正していってだ」
そのうえでというのだ。
「常に的確で優秀な教育をだ」
「行っていき」
「文字通り一騎当千のな」
そこまでのというのだ。
「精強な軍隊にするのだ」
「それも重要ですね」
「エウロパ軍の目標であり」
「私のですね」
「そうだ、そちらも頼む」
「それでは」
モンサルヴァートも応えた。
「その様に」
「ではな」
「教育総監もです」
その彼もというのだ。
「真剣に考えていて」
「そしてだな」
「エウロパ軍を精強にする為には」
「その通りだ、彼もそう言うなら」
「それならばですね」
「存分に働いてもらう」
こう言うのだった。
「エウロパ軍の為にな」
「それでは」
「そしてだが」
ギルフォードはさらに言った。
「士官といってもだ」
「様々ですね」
「尉官、佐官とだ」
「将官ですね」
「そのそれぞれの教育をだ」
それをというのだ。
「行っていく」
「士官教育といってもですね」
「その階級によってだ」
それでというのだ。
「違うからな」
「そこも踏まえて」
「教育をしてもらう」
「そうですね、思うことは」
モンサルヴァートは強い声で話した。
「軍は士官だけで行うものではなく」
「全ての階級で行うものだ」
「下士官も兵士も強くなくてはならず」
「確かな教育を受けていないとな」
「真に精強な軍隊とはなりません」
「左様ですね」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「全ての階級での教育の徹底だ」
「それをしていきますね」
「軍隊は変わった」
「近代以降は」
「近代までの軍隊は平民は碌に文字を知らない者が多くだ」
「彼等までの教育となると」
「殆どなかった、精々軍律を守らせる」
士官達が命じ下士官がそれを徹底させてだ。
「そうしていた、だが」
「近代以降になると」
「それが変わった、平民達も普通教育を受け」
義務教育である、それを受けることによりこれまで文字を知らなかった者達も文字を知っていったのだ。
「軍隊でもだ」
「教育を受けられる様になった」
「そうなったからな」
「今は、ですね」
「軍隊もだ」
「全ての階級で教育をとなった」
まさにというのだ。
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