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ハッピークローバー

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第八十二話 阪神圧勝その十

「じゃあこのままね」
「お家に帰ろうね」
「ええ、試合は楽しかったし」
 阪神は圧勝してだ。
「何もなくてね」
「変な人にも会わなくて」
 達川は笑って話した。
「熱中症にもならなかったし」
「あれね、ポカリスエット飲んでたから」 
 それでというのだった。
「よかったのね」
「夏はね」
「普通のお水やお茶飲むよりね」
「スポーツドリンクの方がいいんだ」
 そういったものを飲む方がというのだ。
「一番いいのはね」
「そう言われてたけれど」
「実際にだよ」
「そうしたものを飲む方がいいわね」
「そうなんだ、だからね」
「球場でも飲んでよかったわね」
「暑かったしね」
 達川はこのことも話した。
「甲子園球場は」
「ここ数年行ってなくて忘れてたけど」
「わかったね」
「そう、あの球場はね」
「暑いね」
「そのことを思い出したわ」
「他の球場より暑いんだ」
 甲子園球場はというのだ。
「普通に気温も高いらしいし」
「それに加えて人が多くて」
「応援も凄いからね」
 そうした条件が揃ってというのだ。
「あの球場はね」
「暑いのね」
「そうだよ、夏はとりわけね」
「もう高校野球終わって残暑なのに」
「残暑でもだよ」
 この季節もというのだ。
「本当にね」
「暑いのね」
「そうだよ、だから水分補給もね」
 こちらもというのだ。
「忘れたら駄目だよ」
「それで特になのね」
「スポーツドリンクがね」   
 これがというのだ。
「いいんだ」
「只のお水やお茶よりも」
「中に入っているものがいいから」
 スポーツドリンクはというのだ。
「それでだよ」
「じゃあ私これからは」
「スポーツドリンク飲むといいよ」
「夏の水分補給には」
「それにはね」
 まさにというのだ。
「あと経口補給水もね」
「いいのね」
「あちらもね」
「あれドラッグストアで売ってるけれど」
「疲れた時にもいいから」 
 達川は真面目な顔で話した。
「それでね」
「あちらも飲むといいのね」
「ちょっと高いけれどね」
「ポカリスエットと比べたら」
「あとアクエリアスともね」
「それでもなのね」
「疲れた時とかもね」
 こうした時もというのだ。
「いいから」
「わかったわ、じゃあね」
「飲んでみてね」
「そうするわ」
 一華は達川に応えた。
「是非ね」
「それじゃあね」
「これからはね、それと」
 さらに話す達川だった。 
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