博士の挑戦状
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四十八話
第四十八話 先生達も
今田先生と今日子先生も博士の決闘の手紙に対しての返事を送った、それが終わってからであった。
今田先生は今日子先生に朝話した。
「今日は映画観に行こうかしら」
「映画?」
「そう、午前中にね」
塾をしている先生達がフリーな時間である。
「特に依頼も来ていないし」
「そうね、それならね」
今日子先生も頷いた。
「観に行きましょう、それで何を観るの?」
「ホラー映画はどうかしら」
「ホラー?何が出るの?」
「幽霊よ」
こちらだというのだ。
「牡丹灯篭ね」
「それなのね」
「そう、どうかしら」
「いいわね」
これが今日子先生の返事だった。
「私あのお話好きだし」
「いいわよね」
「怖いというよりも」
「純愛を感じる風にもね」
「捉えられてね」
「だからね」
それでというのだ。
「今日はね」
「今から」
「そう、一緒に映画館に行って」
そしてというのだ。
「観ましょう」
「それがいいわね」
二人で話してだった。
午前中に映画館に行った、それで観終わって二人で話した。
「よかったわね」
「そうよね」
「何度も観てるけれど」
「それでもね」
「奇麗で悲しくて」
「それでね」
「観てよかったと思える」
そうしたとだ、二人で話した。
「素敵な作品だったわね」
「全くよね」
「じゃあまた観ましょう」
「そうしましょう」
「こうした作品を観るのもね」
「素敵よ」
こうした話もした、そしてだった。
二人で一緒に楽しく帰った、幽霊の映画を観終わった後の満足感も楽しんでそのうえで過ごすのであった。
第四十八話 完
2023・3・25
ページ上へ戻る