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ハッピークローバー

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第八十一話 甲子園へその四

「疲れないよ」
「今はね」
「まあ阪神の選手も遊ぶことは」
「してるわね」
「それはね」
 どうしてもというのだ。
「人間だし」
「そうよね」
「けれど練習もね」
 遊ぶと共にというのだ。
「ちゃんとね」
「してるわね」
「それもかなりね」
 今の阪神の選手達はというのだ。
「熱心にね」
「そうよね」
「だから余計にね」
「強いんだよね」
「だからね」
 それでというのだ。
「今度の試合もね」
「阪神勝つわね」
「それも圧勝だよ」 
 ただ勝つだけでなくというのだ。
「もう十点差以上つけてね」
「そうしてなのね」
「圧勝してね」
 そしてというのだ。
「そのうえでね」
「勝てるわね」
「そうだよ」
 まさにというのだ。
「だからね」
「楽しみよね」
「凄くね」
「阪神が勝つなら」
「それも巨人にね」
「じゃあね」
 一華もそれならと頷いて応えた。
「一緒にね」
「行こうね」
「試合にね」
 達川に笑顔で話した、そしてだった。
 彼と話した後で家まで送ってもらって家でだった、両親に彼と甲子園に行きたいと話すとこう言われた。
「いいんじゃないか?」
「達川君ならね」
 両親は一華にあっさりとした口調で言った。
「問題ないわ」
「それで甲子園に行くならな」
「いいわよ」
「試合楽しんでくるんだ」
「そうするわね」
 一華もこう答えた。
「存分にね」
「ああ、ただな」
「人が多くて熱狂するでしょ」
 両親は甲子園球場なのでこうも言った。
「だからね」
「用心はするんだぞ」
「達川君もいるけれど」
「お前もな」
「まず自分が用心することね」
 一華も両親の言うことに頷いて述べた。
「何といっても」
「そうだ、彼氏さん任せじゃなくてな」
 真剣な顔でだ、父は話した。
「お前もな」
「気をつけることね」
「そうだ、うかうかしていてな」
「危ない目に遭わないことね」
「ああ、まずはな」
「甲子園に二人で行くことは悪くなくても」
 母も言ってきた。 
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