八条学園騒動記
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第七百二話 薩摩の言葉でその三
「確かに大衆的な雰囲気でも」
「設備が違うな」
「何百年もです」
「先を行っているな」
「そうした感じがします」
「私もそう思う、私は幼年学校から軍の学校にいたが」
「士官学校も入られましたね」
上等兵は大尉のことのことも話した。
「そうでしたね」
「そして卒業したが」
「それでもですか」
「ここまでの設備はだ」
「なかったですか」
「まだ中学校しか見ておらず」
そしてというのだ。
「校舎の中は見ていないがな」
「それでもですね」
「かなりのな」
「設備ですね」
「君の言う通り数百年はだ」
「先をいっていますね」
「これが連合ではだ」
この国ではというのだ。
「まことにな」
「普通ですね」
「この学園は資金があるからな」
「連合屈指の企業グループが運営をしているので」
「その為かなりの設備だが」
このことは事実だというのだ。
「そうだが」
「技術的にはですね」
「連合のレベルだとな」
その様にというのだ。
「言っていい」
「左様ですね」
「オーバーテクノロジーはない」
連合の中におけるそれはというのだ。
「決してな」
「あくまで連合の今の技術ですね」
「普通に巷にあるな」
「そうした技術のみですね」
「そうだ、そして他の学校の設備もな」
大尉は八条学園以外の学校の話もした。
「幾分劣るにしても」
「やはりですね」
「結構なものだ」
「連合は教育に力を入れているので」
「それで衆愚しか育てていないとしてもな」
エウロパから見てというのだ。
「それでもな」
「かなりの設備をですね」
「整えている」
「それは間違いないですね」
「おそらく公立だとこの半分位だ」
「それ位の規模ですね」
「軍隊に金を回さずな」
連合ではというのだ。
「連合は昔からな」
「軍事に予算は回さないですね」
「その必要がないからな」
「平和でしかも巨大であり」
「少しの軍備でだ」
連合から見てである。
「それでだ」
「他国を充分以上に圧倒していますね」
「その少しで百三十億だ」
これだけの規模の軍隊を用意出来ているというのだ。
「我々が十億に対してな」
「圧倒的ですね」
「それだけ揃えられるからな」
「人口が多いだけあって」
「だからだ」
それ故にというのだ。
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