ドリトル先生と桜島
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第二幕その十一
「皆で言いますよ」
「日笠さんにもだね」
「お土産を忘れないで下さい」
「忘れないよ、日笠さんは大事なお友達だしね」
「そこでお友達と言うのが」
それがというのです。
「駄目なんですがね」
「駄目なんだ」
「くれぐれもです」
「ううん、僕はずっとそうも言われるけれど」
「言われるのが」
どうもというのです。
「先生のよくないところです」
「そうなんだね」
「そうです、まあ気長に言っていきますので」
「皆でだね」
「何時かはです」
まさにというのです。
「先生も気付く様にしていきます」
「気付く様にだね」
「していきます」
こうしたお話をするのでした、そうしたお話をしながら焼酎も楽しみます。そうして次の日にでした。
先生は研究室で皆に言いました。
「船で神戸からね」
「鹿児島に行くんだね」
「そうするんだね」
「今回は」
「そうだよ、列車で行ってもいいけれど」
それと共にというのです。
「今回はね」
「船で行って」
「船旅も楽しむんだ」
「そうするんだね」
「そうしようね、そしてね」
それでというのです。
「日本の海も楽しもうね」
「鹿児島に行く前に」
「その前にだね」
「船旅も楽しむ」
「そうするね」
「そう、それとね」
それと共にというのです。
「その船は八条グループの船だから」
「ああ、それならいいね」
「八条グループなら安心だよ」
「僕達が今いる学園も経営しているしね」
「船にも強いグループだし」
「世界的な企業グループでね」
それでというのです。
「造船にも強くて」
「船の運用にもだね」
「強いからね」
「それでだね」
「そちらも安心出来るから」
先生は皆にお話しました。
「船旅を楽しめるよ」
「そうだね」
「それじゃあね」
「皆で船旅も楽しもう」
「是非ね」
「そうしようね、瀬戸内からね」
この海を通ってというのです。
「鹿児島に行くよ」
「四国と九州の間を通って」
「そうしてだよね」
「鹿児島に行くのよね」
「そうだよ、鹿児島の南の港から」
そこからというのです。
「入るけれど」
「それまでの船旅もだね」
「何かとあるね」
「そうだね」
「学問的に」
「そうなんだ、伊予灘からね」
瀬戸内海からというのです。
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