星河の覇皇
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第八十四部第一章 梟雄の復活その二十七
「連合特有のあの生活の中に」
「我々とは全く違うレベルの生活の中に」
「そうしていたとか」
「物凄いことですね」
「あれはです」
連合はというのだ。
「あの国だけですね」
「連合だけのことで」
「あの国の圧倒的な国力があり」
「それで出来ることです」
「六十億の大軍を他国に送り」
無論サハラにはそれだけの規模の軍隊はサハラ全土でも存在したことはない、それどころかサハラには六十億も人口が存在する国すら少なかったし星系でも存在したことはなかった。
「そのうえで、ですから」
「想像を絶する国力です」
「全くですね」
「あの国の国力を考えれば」
「それこそですね」
「出来ることで」
「我々とは違います」
サハラとは、というのだ。
「まさに別世界の話です」
「連合は」
「あの時連合はエウロパに全面戦争を挑んでいました」
「九十億の軍隊のうち六十億を動員しました」
「義勇軍も全軍そうしました」
「そのことを考えますと」
「やはり全面戦争です」
このことは事実だというのだ。
「紛れもなく」
「このことはその通りですね」
「あの国についても」
「ですが」
全面戦争を行おうがというのだ。
「市民生活に影響は及びませんでした」
「今勝っているオムダーマンでもそうだというのに」
「それでもですね」
「あの国については」
「軍隊はあの国力に比較して小さいもので」
「巨大な国力に影響を及ぼしません」
「ですから」
それ故にというのだ。
「あの国は違いますね」
「あの国は元々民間産業を発展させてきた国で」
「その産業は極めて高度に発展しています」
「かつこれ以上はないまでに巨大であり」
「そのことを考えますと」
「サハラとは全く別の国ですね」
「そうですね、ですが全面戦争をしてもその国力で市民生活に制限を受けない国もある」
その連合の様にというのだ。
「そうした国も存在しますね」
「全くですね」
「そうした国になれば強いですね」
「戦争を行いつつも通常の市民生活を送ることが出来て」
そしてというのだ。
「民間産業はこれまで通り動き発展する」
「そうした国になれば」
「非常に強いですね」
「サハラもまた」
つまり自分達もというのだ。
「そうした国になれば」
「そう思いますね」
「戦争が起これば当事国の市民生活に影響を受ける」
「それが常でした」
「時には関係国も影響を受ける」
「配給制に至ることもあった」
サハラの歴史では常であった。
「そうなりましたが」
「それでもですね」
「あの国は違いますね」
「実際に」
「はい、ですから」
「あの国の様にですね」
その連合の様にというのだ。
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