ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十話 久しぶりに会ってその七
「昔ホモ漫画間違って読んで白ブリーフのキャラ出てて」
「それでなの」
「何かその漫画がえらく気持ち悪くて」
そうした漫画でというのだ。
「先輩必死に読んで」
「必死になる?」
「気持ち悪くても一旦読みはじめたら」
そうすればというのだ。
「読破しないと駄目だってな」
「そう思われてなの」
「読破されたらしいんだよ」
「そうだったの」
「それでな」
そのうえでというのだ。
「白ブリーフにな」
「トラウマ出来たのね」
「そう言われてるよ」
「変な理由ね」
「俺もそう思ったよ、ちなみに先輩ホモじゃないからな」
そちらの趣味はないというのだ。
「OLさん好きだってな」
「言われてるの」
「ああ、けれどたまたまネットであったの読んで」
そしてというのだ。
「トラウマになったらしいな」
「ううん、読まなかったらよかったのにね」
「そうだよな、俺そうした漫画興味ないしな」
鳴海もそれはと答えた。
「ホモじゃないし」
「鳴海っちそっちの趣味ないわね」
「否定しないけれど何がいいのか」
それがというのだ。
「わからないよ」
「それ言ったら私だってよ」
かな恵は自分のことも応えて話した。
「レズビアンね」
「そっちの趣味はないか」
「ないわよ、結構男の子そういうの想像する子いるのよね」
「そうした漫画もあるよな」
鳴海は自分のコップに酒を入れつつ答えた。
「世の中には」
「そうよね」
「女の子もホモに興味あるよな」
「腐女子ね」
「そうした娘いてな」
「男の子もよね」
「そういうの好きな人ってな」
実際にというのだ。
「いるな、漫画や小説で描く人もな」
「いるのよね、ただ私も一ちゃん達もね」
いつも一緒にいる彼女達もというのだ。
「そうした趣味はね」
「ないんだな」
「五人全員ね」
「腐女子って実は少数か?」
「そうじゃない?そうした趣味あっても秘密にしているのよ」
「それで同人誌とか描いてるんだな」
「漫画とかアニメのね、ただ日本って」
かな恵はここで自分達の国の話をした。
「そうしたことは別にね」
「悪いことじゃなくてな」
「普通にあったしね」
「特に男同士な」
「その先輩はそうした趣味はなくて」
「そこから白ブリーフ嫌いになったんだよ」
「そうなのね、今でも校則で下着決められていて」
この様な馬鹿げた校則が存在するのも日本だけであろう、これも日教組という組織の存在があるのであろうか。
「白ブリーフだけとかね」
「マジでそんな校則あるんだな」
鳴海も聞いて驚き呆れることだった。
ページ上へ戻る