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おぢばにおかえり

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第七十四話 おぢばのカレーその十二

「是非お会いして下さいね」
「じゃあ天下茶屋だったわね」 
 お二人のおられるところはです。
「そうだったわね」
「はい、そうなんですよね」
「そちらにも奥華の教会あるし」
 それにです。
「大阪は私も好きだしね」
「来られますか」
「機械があったらね」
「あるよ、機会なら」
 白石さんが笑って言ってきました。
「それならね」
「えっ、あるんですか」
「今度の日曜わしあっちの教会にお邪魔させてもらうから」
「そうなんですか」
「ひのきしんでね。千里ちゃんもひのきしんで行けばいいよ」
「その時に新一君もですか」
「僕は自分で行きますんで」 
 新一君も言ってきました。
「天下茶屋まで」
「奈良からそうするの」
「はい、遊びに行くがてら」 
 そうしてというのです。
「そこでお会いしましょう」
「天下茶屋の教会で」
「僕はあっちに行きますんで」
 そのうえでというのです。
「お会いしましょう」
「それじゃあね」
「いやあ、嬉しいですね」
 実際に滅茶苦茶嬉しそうでした。
「楽しみにしてます」
「楽しみ?」
「生きててよかったです」
「そこまでって」
 聞いていてどうかとなりました。
「ただ天下茶屋で会うだけでしょ」
「大叔母さん達にお会いしてくれますよね」
「そうだけれどね」
「大叔父さんもいますんで」
「大叔母さんだけじゃないの」
「二人いて一人は別のお家に住んでいまして」
 そうしてというのです。 
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