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ドリトル先生と桜島

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第一幕その十一

「戦略戦術等に国際法も学んで」
「大提督になりましたね」
「日清戦争で活躍して」
「日露戦争でもですね」
「戦争の勝敗を決した戦いの一つのね」
 まさにそれのというのです。
「日本海海戦にだよ」
「大勝利を収めて」
「歴史に名を残してね」
「日本を勝利に導きましたね」
「あの海戦と奉天会戦に勝って」
 そうなってというのです。
「日本は日露戦争に勝ったよ」
「素晴らしいことですね」
「陸軍にも大山巌さん達鹿児島の人達がいたしね」
 こちらにもというのです。
「薩長閥というとよくないイメージもあるけれど」
「当時の政府を引っ張っていましたね」
「長州藩、山口の人達と一緒にね」
「そうでしたね」
「それも歴史だよ、そしてね」
「先生はその人達のこともですね」
「学んでくるよ」
 鹿児島に行ってというのです。
「そうしてくるよ」
「わかりました、じゃあ僕は」
「行けたらだね」
「行かせてもらいますね」
「王子もそうだね」
「王子ともお話してみます?」
「そうだね、聞いてみるよ」
 こう答えてでした。
 先生は実際にご自身のスマートフォンで王子に連絡を取りました、そうしてお話をすると王子はスマートフォンの向こうから言いました。
「うん、行くことが出来たらね」
「それならだね」
「ご一緒させてもらうよ」
「宜しくね」
「うん、しかしね」
「しかし?」
「先生も色々な学問に励んでいて」
 スマートフォンの向こうの先生に笑顔でお話しました。
「色々な場所にもね」
「行ってるね」
「日本のね」
「思えばそうだね」
「日本に来てね」
 先生がです。
「何かとね」
「行ってるね」
「そうだね」
「沖縄にも北海道にも行ってね」
「東北にも長野にも行って」
「松山にも行ってね」
「関西全域も行ったし」
 そうしてというのです。
「今度はだね」
「そうだよ、九州でね」
「鹿児島だね」
「そこに行くんだ」
 そうするというのです。
「これからね」
「そうだね、僕も行くことが出来たらね」
 それならというのです。 
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