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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第三百二十七話 まくら その3

第三百二十七話 まくら その3
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

元『おえおうさせ隊』の秋田さんの娘は、芸能事務所AFデクレーションの社長・欠本ユートに枕営業を強要され、心を病んでしまった。
犯罪の証拠がないばかりに、警察所から事件性なしと判断されてしまった秋田さんは、細かい過程はまぁいいとして、俺たちアルティメットメディアクリエイター部に助け手を求めてきた。
それから、かくかくしかじかで美少女アイドル氏根駄ムァリコ(山神ムサシ)にされてしまった俺は、芸能事務所AFデクレーションのオーディションに見事合格してしまう。
俺は共にオーディションに合格してしまった下記↓のアイドルもしくはアイドルグループと共に、芸能事務所AFデクレーションが用意した『寮』に入居することになってしまった。
『エスカレーター逆走し隊』
『勃起佐賀69』
『ティラノアヤ』
『黒乳首』
大量のヘリウムガスボンベと女性服・女性下着とボイスレコーダーが、これでもかと詰め込まれたリュックを背負った女装状態の俺と、スーツ姿の竹田を、アルティメットメディアクリエイター部のみんなと秋田さんが駅で見送る。
芸能事務所AFデクレーションが用意した『寮』に到着した俺と竹田を待っていたのは、芸能事務所AFデクレーションの社長である欠本ユートだった。
欠本ユートの歓迎の挨拶を苦笑とともにやり過ごした俺はアイドル達が住む部屋に入る。
部屋にはオーディションを勝ち抜いた新人アイドル↓達が女子特有の中身のない会話をしながら爆笑していた。
『エスカレーター逆走し隊』
『勃起佐賀69』
『ティラノアヤ』
『黒乳首』
女装した俺の正体が男とは知らずに、上記の新人アイドル達が笑顔で俺を歓迎してくれる。
女性特有の公衆トイレの芳香剤のような匂いに戸惑いながらも、俺はみんなにヘリウムガス特有のアヒル声で挨拶する。
まさにハーレムである。
俺のおかれた状況を羨んだのか、竹田が急いで女装の準備を始めたが、時すでに遅し。
おっさんは出て行けと、新人アイドルたちにボコボコにされた竹田はそのまま、廊下に放り出される。
一つの部屋に大勢の人間が生活するその様子はまさに、修学旅行を彷彿とさせる。
あまりのハーレム状態に、煩悩が下半身にテントを設営しかけていた俺は心頭滅却からの明鏡止水により、己のよこしまな心を封じる。
しかし、いったいどうしたことか、女子たちの話題にまったく入り込むことができない、携帯電話の画面に逃げるも、さっきから竹田がメールで部屋の様子を24時間、携帯のカメラで録画し続けろと、うるさい。
目に映るは極楽だが気まずさと自己嫌悪で窒息死しそうになった俺はとりあえず、新人アイドルの一人の『ティラノアヤ』の肩をもんでみる。
俺が男と知らずに、俺をほめる『ティラノアヤ』。
それに続いて、別のアイドル達も俺に肩もみや足もみを頼んでくる。
こんな気の紛らわしかたがあったのかと己の機転に太鼓判を押しくまるも、2階の部屋の窓には怒りの形相の竹田。
寮内に大きな音が響く。
2階の窓に張り付いてた竹田が地面に落下したのだ。
新人アイドルたちが放つ公衆トイレの芳香剤のごとし香水の匂いに包まれながら、新人アイドルたちのマッサージを通して男にはない女体の柔軟さを堪能する。
俺は自分が誰か、だんだんわからなくなっていた。

次回予告 まくら その4
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 
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