ハッピークローバー
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第七十八話 ホテルのカレーその十一
「そうしてくるわ」
「そうなのね」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「おかわりもするわ」
「おかわりですか」
「ここのカレー美味しいでしょ」
「はい、かなり」
一華も先程食べたばかりなのでよくわかっている、それでこう答えた。
「美味しかったです」
「そうでしょ、それでね」
「店長さんもですか」
「今日のお昼はね」
これからというのだ。
「カレーを食べるわ」
「そうされますか」
「ええ、それでね」
一華にさらに話した。
「コーヒーも飲むわ」
「カレーの後はコーヒーですか」
「私はね」
「そうですか」
「カレー食べると眠くなるでしょ」
「そういえば」
一華も言われて頷いた。
「カレーって食べますと」
「だからよ」
「コーヒーを飲んで」
「眠くならない様にね」
その様にというのだ。
「してるのよ」
「そうなんですね」
「ええ、ただカレーは身体があったまって」
店長はさらに話した。
「栄養もあるから風邪にもね」
「いいんですね」
「ルーには漢方薬も入ってるし」
「スパイスに」
「ルーってスパイスの集まりだからね」
何十種類ものそれを調合したのがそれである、インド等では今も本格的なカレーはスパイスから作っている。
「その中によ」
「漢方薬もあって」
「それでね」
「風邪にもいいんですね」
「そうよ、風邪ひいても食欲があったら」
カレーを食べるだけのというのだ。
「食べればいいのよ」
「そうですか」
「カレーライスを食べられなくても」
それでもとだ、店長は話した。
「カレーうどんでもね」
「いいんですね」
「風邪の時にはね」
「それじゃあ今度作ってみます」
かな恵は料理部の人間として考えて言った。
「家族が風邪ひいたら」
「いいわね、カレーライスよりもね」
「カレーうどんは食べやすいですよね」
「だからね、ただね」
「ただ?」
「カレーうどんってお汁がね」
かな恵に笑ってこちらの話をした。
「どうしてもね」
「あっ、はねて」
「服につきやすいのよね」
「だから白い服を着てると」
「特によね」
「気になりますね」
「海上自衛隊の人達なんかね」
彼等はというと。
「あそこの人達今の季節制服白でしょ」
「冬は黒で」
「それで今みたいな季節によ」
「カレーうどん食べるのは」
「大変らしいわよ」
「征服にお汁がつかない様に」
「そのことを気を付けて」
それでというのだ。
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