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新オズのカボチャ頭のジャック

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第十一幕その十一

「残念なことに」
「本当にそれは残念だね」
「そうよね」
「こうした生きもの達がいないと」
 ジャックはお水の中の色々な虫達を観つつ言いました、お魚やオタマジャクシと一緒に気持ちよさそうに泳いでいます。
「寂しいね」
「そうよね」
「僕ゲンゴロウが好きだけれど」
「その虫もなの」
 恵梨香もゲンゴロウ達を見てお話しました。
「やっぱりね」
「外の世界ではだね」
「街だとね」
 どうしてもというのです。
「いないわ」
「そうなんだね」
「残念なことにね」
「成程ね」
「オズの国は人が大勢いる場所でもお水が奇麗だけれど」
 それでもというのです。
「外の世界はね」
「そうはいかないってことだね」
「そうなの」
 こうジャックにお話しました。
「本当にね」
「そこも外の世界とね」
「オズの国の違いね」
「そうだね」
「残念なことだね」
 ガンプは荷物を運ぶ中で思い言いました。
「それは」
「そうだね、何処でも色々な生きものがいたらね」
「いいんだけれどね」
「外の世界ではそうはいかないんだね」 
 ジャックも残念そうです。
「そのことは」
「そうだね」
「そう思うと」
 ジャックはさらに言いました。
「オズの国はいい国だね」
「そのことでもね」
「そうだよね」
「僕もそう思うよ」
 ガンプはジャックに応えました。
「心からね」
「君もだね」
「そうだよ、だからオズの国はこのままね」
「よくしていこうね」
「奇麗なものは奇麗なままで」
「そのことを守ったうえでね」
「大切なものは守ってね」
 オズマも言います。
「そのうえでね」
「よくなっていくんだね」
「それがね」
「オズの国だね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「本当にね」
「そのことは」
「そう、そしてね」
 それにというのです。
「どんどんね」
「いい国にしていくんだね」
「努力すればね」
「よくなっていくから」
「そうしていきましょう」
 是非にというのです。
「これからもね」
「それじゃあね」
「ええ、皆でね」
「いい国にしていこう」
「是非ね」 
 こうお話するのでした、そしてです。
 オズマもミズグモを観て言いました。
「この蜘蛛は実はね」
「実は?」
「オズの国でも少ないのよ」
「そうなんだ」
「外の世界でも少ないみたいだけれど」
 それと共にというのです。
「オズの国でもよ」
「あまりいないんだ」
「そうなの」
「そんな生きものもいるんだね」
「ええ、だからここに多いのはね」
 この水田でというのです。
「とてもね」
「いいことだね」
「そうよ、色々な生きものが沢山いる」
 オズマは先を見る目で言いました。
「そうなるべきよ」
「オズの国はだね」
「ええ、そう考えているわ」
 ジャックにお話します、そうしてです。
 皆と一緒にお仕事を続けていきました、水田も南瓜畑もどんどん出来てきていていよいよ終わりが見えてきました。 
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