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新オズのカボチャ頭のジャック

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第十一幕その二

「食べてね」
「フランクフルトや焼きそばやお好み焼きを」
「焼き鳥も玉蜀黍もね」
「かき氷もクレープもたい焼きもですね」
「勿論たこ焼きもね」
 そうしたもの全てというのです。
「食べましょう」
「わかりました」
「たこ焼きいいですよね」
 ナターシャはにこりとして言いました。
「私大好きなんです」
「僕もだよ」
 カルロスはナターシャににこにことして応えました。
「たこ焼き大好きだよ」
「丸くて小さめでね」
 神宝はその形のことを言います。
「それで中に蛸が入っていてね」
「簡単な様で凄く味わい深いんだよね」 
 ジョージも笑顔でお話します。
「おソースや鰹節をかけて余計に美味しいよ」
「そのたこ焼きも食べるのよ」
 笑顔で、です。オズマは五人の子供達にお話しました。
「盆踊りの時はね」
「楽しみです」
「たこ焼きも出るなら」
「それならです」
「皆で食べましょう」
「たこ焼きも」
「そうしてね、そしてね」
 そのうえでというのです。
「他の食べものも食べてサイダーやラムネもね」
「飲むんだね」
 ガンプが応えました、彼にジャックそれにかかしと樵がいてです。そうしてムシノスケ教授もいます。
「そうするんだね」
「そう、そしてね」
「そして?」
「花火もね」  
 こちらもというのです。
「どんどん打ち上げられるから」
「観て楽しむんだね」
「花火もね」 
「それはいいね」
「盆踊りは私も好きだよ」
 かかしも言います。
「場の真ん中の高台の太鼓の音に合わせてね」
「そうして輪になって踊るね」 
 樵も言います。
「あの踊りもね」
「実に日本的でね」
「いいよね」
「オズの国ではとても楽しい踊りの一つだよ」
「お祭りでもあるね」
「カーニバルもいいけれど」
「ああいうのもいいね」
 こうお話するのでした。
「ではね」
「水田と南瓜畑が全て完成したら」
「その時はね」
「皆で楽しもう」
「楽しみだよ、まあお盆にはしないけれどね」 
 教授はお葱や菊菜それに茸を食べつつ笑顔でお話します。
「今回はお祝いということでね」
「行うのよ」
「そうだね」
「だからもう完成に向けてね」
 それに備えてというのです。
「準備が進んでいるわ」
「盆踊りと花火の」
「その両方がね、花火もね」
 こちらもというのです。
「素敵なものよ」
「うん、オズの国では何かあるとね」
「夜に花火を打ち上げるわね」
「お祝いでね」
「それがね」
 実にというのです。 
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