FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~
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百鬼夜行
前書き
この話だけで原作で言うところの4、5話分は進んでます。
このままだと本当に追い付きそうなのでいっそのこととっとと追い付いてオリジナル大魔闘演武と平行して進めようと思います。割りとマジで。
シリルside
ファリスさんは顔をうつ向かせるとただでさえ暗かった顔色がさらに重苦しいものへと変化していく。それだけ彼女の抱えている問題が深刻であるものなのだろうと俺たちは予想することができた。
「臨界魔法世界はここ・・・エドラスとは違う問題を抱えています。魔力が多すぎて膨張し、噴火寸前の火山のような状態なのです」
「そんな風には感じていませんでしたが・・・」
「普通の方にはわかりません。私の家系は代々エレンティアの多すぎる魔力を消す巫女をしているのです」
「魔力を消す巫女?」
「それが白滅の力なのね」
ルーシィさんの問いを肯定するファリスさん。彼女の力は代々受け継がれてきたものなのか、そう考えるとその一族って相当優秀なんじゃないのかな?と思ってみたりする。
「年に数回、各地にいる白滅の魔導士が魔力を消していかなければ、エレンティアは大爆発を起こすと言われています」
「なんと・・・」
「そいつは物騒だな」
魔力が爆発するというのは想像できないけど、何かとんでもないことが起きてしまうのではないかということだけはなんとなくわかる。その際、先程のブランドの言葉を思い出し俺はそれを問いかけた。
「それはもしかして魔神が原因で?」
エレンティアで崇められている神のことを知っているのは俺とブランドだけなので他のメンバーは何のことを言っているのかわからず首をかしげている。ただ、ファリスさんはその問いに首を振った。
「よくご存じですね。ですが、魔神様のお怒りではありません。エレンティアの魔力がおかしくなり始めたのは、別の方が原因なのです」
「誰なんですか?その人は」
ウェンディの問いに答えるか一瞬迷ったように見えたファリスさんだったが、彼女はもう隠せないと感じたのか話し始めた。
「ある日セレーネと名乗る女性が私の下に訪ねてきました」
ファリスさんの下にやってきたセレーネは他の五神竜を倒すためにアースランドの魔力を消すことを頼んだらしい。彼女以外の五神竜を殺さないのならエレンティアを彼女の支配下に置かれてしまう。
そのためまずはトウカの身体を奪い水の翼でアースランドへとやってきて、白魔導教団を乗っ取ったらしい。ただ、その影響で精神面がおかしくなってしまい暴走して現在に至るのだとか。
「とにかく、セレーネの計画はまず力をつけアルドロンを白滅させて、そのアルドロンを操り他のドラゴンと戦わせるというものでした」
「アルドロンを操るつもりだったんですか?」
「ええ・・・しかし知っての通り失敗しました。セレーネの言う通りにすべてのオーブを壊した・・・アルドロンは力を失うと聞いていた」
実際にはアルドロンは力を取り戻し復活した。なぜセレーネはそんな嘘をついたのかはわからないが、ファリスさんは彼女の意のままに動かされた。
「セレーネっつー姉ちゃんは何がしてーんだ?」
「姉ちゃん?」
「一応ドラゴンですよ」
ナツさんのど天然は相変わらずなんだけどどうにも受け流すことができない。ただ、それに突っ込んだのは俺とルーシィさんだけで他のみんなは普通に話を進めていた。
「わからぬな。、そもそも本当の目的が何なのか」
「あんたはそれでセレーネにエレンティアが壊されるとビビってるってことか?」
「交渉の余地はないのですか?あなたは計画に従った。失敗はしたけど結果的にアルドロンを倒したんだし」
「ないわ」
「「「「「!!」」」」」
トウカの言葉に突然何者かの声で返答が帰ってくる。その声が聞こえた方向を見ると、そこにはネジ曲がった空間の入り口に腰を下ろし、こちらを見下ろしている女性がいる。
「私、はじめからアースランドもアルドちゃんもどうでもいいし。あははは」
あまりにも雰囲気のある彼女に言葉を失っている俺たち。そんな俺たちの後ろで震えた声でファリスさんは彼女の名前を呟いた。
「セレーネ・・・」
「こいつが!?」
どうやら今目の間にいるのが五神竜の一人であるセレーネらしい。その他とは明らかに違う存在を見てブランドもエドウェンディも戦いていた。
「ど・・・どういうことですか!?」
「エレンティア、気に入っちゃったのよ。ここに住むことに決めたの」
まるでこちらを同等の存在とは思っていないような目で見下ろしているセレーネ。そんな彼女の口から放たれた言葉にファリスさんはただただ絶望を味わっていた。
「毎日毎日ちょっとずつ人間たちを殺していくの。ほら、そうすれば魔力多すぎ問題もどうにかなるでしょ?」
得意気な表情を浮かべながらあり得ないことを宣うセレーネ。ただ、彼女が本気でそう言っているのがわかっているからか、ファリスさんは顔色も悪く、身体もますます震えている。
「私は何のためにアルドロンを・・・」
「アルドちゃん復活したら退屈なアースランドも少しは面白くなるかなって」
「初めからアルドロンを復活させるつもりで・・・」
「そうよ。でも、まさかやられちゃうなんて予想外。相当弱ってたのね」
「お前・・・」
悪びれる様子もない彼女にナツさんが怒りを滲ませている。その気持ちは俺たちもよくわかる、だって全員が同じ気持ちだろうから。
「ダメなの私・・・世界が醜く歪んでないと。この世界はいいわ。歪みの素で満ちている」
「やめてください・・・」
「どう掻き乱してやろうか・・・楽しみで仕方がない」
「やめて・・・私たちの世界を壊さないで!!」
ファリスさんがそう言った瞬間、鈍い音がしたと思うと彼女の腹部から血が流れ出しているのに気が付く。その理由はセレーネが何かの攻撃を行ったからだった。
「・・・え?」
「この世界はとっくに壊れておるわ」
「「ファリスさん!!」」
痛みでその場に座り込んだ彼女へ俺とウェンディが治療のために駆け寄る。その間に怒りが頂点に達したナツさんが飛び掛かるが、セレーネはそれを意図も容易く受け止めていた。
「特別よ、少し遊んであげる」
その言葉と同時にドラゴンへと変貌するセレーネ。しかし、俺たちはそれ以上におかしな現象に気が付いた。
「え!?」
「辺りが暗く・・・」
「突然何~!?」
先程まで青かったはずの空が一気に暗くなり、空には大きな月が現れたドラゴンを照らしている。
「夜になってる!?」
「いらっしゃい、エレンティアに」
セレーネがそう言うと満月が次第に大きくなっていく。いや、そうじゃない。
「なんだよあれ・・・」
「月が・・・」
「近付いてくる!?」
「そんなはずない!!」
「なんだこれは!?」
「眩し・・・」
「ひえー!!」
大きくなっているのではなく俺たちへと月が迫ってきているのだ。そんなことあり得るはずがないのに、そう思わされるほどの光に包まれた俺たちは、それに飲み込まれるしかできなかった。
第三者side
「うぅ・・・みんなだいじょう・・・ぶ?」
光が収まったと同時にその場にいたエドラスのウェンディが声をかけようと周囲を見るが、そこには先程までいたメンバーが、隣にいるエドラスのシリルを除き誰一人いない。
「これが神と称されるドラゴン・・・何もかもが規格外だな」
「うん。急に夜になったと思ったらまた昼になって・・・」
今まで見たこともないような異次元な力に二人は驚愕するしかできない。そして彼らはこの場から消えた友人たちのことを考えていた。
「だ・・・大丈夫だよね?彼らなら」
「無論だ。小さいとはいえ俺がいるんだからな!!」
かつて持てる力を全て使って戦った別世界の自分のことを思い出し、自信満々の旦那に彼女も不思議とそんな気がしてきたのか、笑みを浮かべていた。
「頑張れ、小さい私と小さいシリル」
シリルside
ぼふっ
何か柔らかいものに着地した俺たち。その目に飛び込んでくるのは先程までとは違う景色となっている。
「ここは?」
「何が起きた!?」
「転送魔法です!!」
「ファリスさん!!」
ここがどこなのか把握しようとした俺たちだったが、それよりも先にウェンディが先程負傷したファリスさんへ治癒魔法をかけている。
「どう?ウェンディ」
「大丈夫、急所は外れてる」
それを聞いてホッと胸を撫で下ろす。ただ、周りを見てもセレーネの姿はない。それどころか、俺たちのいる場所は通常の地面とは異なっている。それはまるで雲のような・・・
「ここは・・・エレンティアです」
息も絶え絶えの苦しい状態のはずなのに、ファリスさんは周囲を軽く見回しただけでそこがどこかわかったらしい。そんな彼女だったが、ウェンディの治癒のおかげか顔色が次第に良くなっている。
「ありがとうございました、もう大丈夫です。凄まじい回復魔法ですね」
「あっ!!まだ動いちゃ・・・」
治癒魔法をかけてすぐに身体を起こしたファリスさん。そんな彼女を止めようとしているウェンディだけど、彼女の傷口はすでに塞がっている。
「あれ?もしかして治癒力上がった?」
「いや・・・そんなはずは・・・」
結構ガッツリダメージを受けてたみたいだしもう少しかかるかと思ったけど、ウェンディの魔力が上がっているのかな?いや、それにしては早すぎる回復だけど。
「ここはエレンティア」
「私とファリスのいた世界」
「つーか雲の上だぞここ!!」
「雲って乗れたのか!?」
二人の言葉を遮るグレイさんとナツさん。驚愕している氷の魔導士と嬉しそうにしている火のドラゴンと対照的な反応ではあるが、そのどちらも気持ちはわかるため何とも言えない。
「これは島の一つです」
「島・・・」
「ずいぶんメルヘンチックね」
「小さい島だね~」
「おい、セシリー」
この雲が島と言われるとすごいような物足りないような気もするけど、ルーシィさんたちはその感触を楽しんでいるようで横になってうとうとしている。
「つーかこれ、乗り物じゃねぇのかよ」
「そういうこと言うなよ・・・うぷ」
「想像したら・・・うっ・・・」
グレイさんのいらない発言により顔色が悪くなるナツさんと俺。その間に何やらエルザさんが真剣な表情でファリスさんと話しているけど、酔いが出てきてそれどころじゃない。
ゴゴゴゴゴ
ウェンディが大丈夫なんだから気の持ちようなんじゃないかと思って深呼吸などをしていると、下の方から大きな音が聞こえてきてそちらを見る。
「何の音だ?」
「下の方・・・」
「海から!?」
なおも響き渡る騒音。それは海を押し上げながら姿を現した。
「な・・・」
「なんだこりゃー!!」
「手!?」
「でかーっ!!」
「こ・・・これは・・・」
「一体・・・」
海から現れたのは巨大な手。もう何を言ってるのかわからないと思うけど手と表現することしかできない。
「"手"です」
「"手"ですわ」
「そりゃればわかる!!」
「なんで海からこんなでけー手が!!」
「アースランドには"手"はいないのですか?」
「いるかー!!」
トウカとファリスさんが冷静に教えてくれるが、見たまんますぎて何も参考にならない。もしかしてエレンティアではこの手が出てくるのは日常茶飯事なのか?
「何なのこれ・・・」
「気味が悪いな」
「安心してください。"手"は人をきずつけたりしません」
「そうなんですね」
こんな巨大な手を見ても二人が冷静だったのはそう言うことか。じゃあこれは一体なんなんだろう、と思っていると・・・
「いえ・・・あれを」
トウカが手に現れた模様を指さしている。
「"手"に謎の模様が」
「これは・・・何!?」
「知るかぁ!!」
「"手"じゃねぇのかよー!!」
「こんな"手"は見たことがない」
今度はファリスさんも知らない現象のようで困惑している。トウカも何が起きているのかわからずにいると、その巨大な手は俺たちへと襲いかかってきた。
「ちょっと!!」
「つかもうとしてるぞ!!」
「うおおおおお!!」
「デカイ手がー!!」
「襲ってきてるぅー!!」
「あああああ!!」
そのまま俺たちのことを鷲掴みにしようとしてくる手。だが、運がいいことに俺たちは潰されることはなかった。
「うあー!!」
「ひいいいい」
しかし、その衝撃によって俺たちがいた雲は分裂してしまい、バラバラの方向へと飛ばされてしまう。
「まずい!!みんなバラバラに・・・」
「シャルル!!セシリー!!みんなを引き戻して!!」
「それは無理~!!」
「すごい風圧!!」
その手の握力が相当に強かったのか俺たちは体勢を整えることもできずに飛ばされてしまい、他の人の姿が視認できなくなってしまった。
「ここは・・・」
「変な建物ね」
「町のようですね」
「町みたいだけど~」
「人の気配がしないよ?」
俺とウェンディはエルザさんと同じところに着地したため彼女と共に行動している。当然シャルルとセシリーも一緒だ。
ビクッ
落ちた場所は町みたいだったんだけど、誰の姿もない。そう思っていたところ、後ろから何かを感じ、俺とウェンディの身体が震える。
「何者!?」
そちらを振り返るとそこには人の形をした・・・魔力の塊がこちらへと複数で迫ってきていた。
「な・・・なんだこれは・・・」
「人でもモンスターでもない・・・」
「精霊?」
「違う!!魔力よ!!」
「魔力が動いてる~!?」
その魔力は意志を持っているのかこちらへと迫ってきており、殺意があるのは用意に想像できた。
「来るぞ!!戦闘だ!!シリル!!ウェンディ」
「了解です!!」
「はい!!」
迫ってくる魔力の人間。ただ、その動き事態は決して速くない。俺は速攻で終わらせようとすぐに動いた。
「水竜の翼撃!!」
「三位一体の剣!!」
「天竜の咆哮!!」
三人一斉に攻撃を繰り出し目の前の敵を全員凪ぎ払った・・・はずだった。
「あれれ~?」
「元に戻った!?」
崩れたはずの魔力の人間はすぐに元通りになってしまう。それも何度攻撃を繰り返しても同じ結果になってしまうのだ。
「攻撃が効かないのか!?」
「そんな・・・」
「この・・・」
攻撃が効かないとはわかっていても迫ってくるからにはそれを振り払わなければならない。しかし、何度やっても結果は同じで魔力の人間たちはすぐに再生してしまう。
「どういう原理なんだ?」
そう思った俺は目を解放して相手の魔力の流れを見てみる。すると、あることに気が付いた。
「これ・・・魔力じゃない!?」
「え?」
「じゃあこれは一体・・・」
相手に流れているエネルギーの動きが魔力のそれではないように感じる。ただ、じゃあそれは何なのかと問われると困ってしまうわけだけど。
「待って、シリル、エルザさん」
「「??」」
ここからどうしていくか考えていると、ウェンディが両手を広げて目を閉じる。彼女は天空の滅竜魔導士であるため、それを使ってこの不思議な力の正体を探ろうとしているのか?
「これだ!!概念付加!!二人に霊術を付加!!」
魔力とは違う何かを感じ取った彼女はそれを分析したのか、俺とエルザさんにその力を付加してくれる。それを受けた俺たちの身体はいつもとは違う感覚に陥っていた。
「ウェンディ!!なんだこれは!?」
「攻撃してください!!」
「わかった!!」
彼女から与えられた力を受けて敵へと攻撃を繰り出す。すると、先程まですぐに再生していた謎の存在があっさりと崩れたのだ。
「攻撃が通じる!!」
「やった!!」
「すごいよウェンディ!!」
「シリルがヒントをくれたからだよ!!」
「それでもすごいよ~!!」
俺が魔力じゃないと気付いたから彼女は魔力とは違う感覚の力を探ったのか。それでもそのことに気付けたのは彼女の力があるからなのは言うまでもない。
「これで蹴散らせるぞ」
「行こう、ウェンディ」
「うん!!」
三人で一斉に周囲を囲んでいた敵を凪ぎ払っていく。そいつらは数こそ多いが力があるわけでもないため、あっという間に全滅させることができた。
「セレーネ様のおもちゃとしては、まぁ合格であろうか」
「何者!?」
その直後、背後から女性の声が聞こえそちらへと向き直る。そこにはツリ目なのか睨んでいるのかわからないほどの目をしている巫女の姿をした女性が立っていた。
「私はセレーネ様新衛隊月下美神の一人、百鬼夜行のヨウコと申す」
「セレーネの手下」
その女性の目を見ただけで、さっきまでの相手とは比べ物にならないほどの強者であることが容易に想像できる。彼女は俺たちを見据え、不敵な笑みを浮かべていた。
「どおれ見せてやろう。"妖怪"の真髄を」
そう言ったヨウコは手で印を結んでいく。その早さは相当なもので、すぐに魔法の準備が整ったようだ。
「百鬼夜行・一反木綿」
彼女の真上に現れたのは俺たちが想像したような一反木綿ではなく、布をモンスターのように巻き上がっているもの。それは彼女の指示を受けてエルザさんへと襲いかかるが、エルザさんはそれに反応してあっさりと切りつけた。
フワッ
「斬れない!?」
しかし、その一撃を受けたはずのモンスターはなぜかダメージを受けていない。それどころか自らの身体を彼女の剣へと巻き付き動きを封じる。
「「エルザさん!!」」
「換装!!」
自らの身体へと巻き付いてくるそれを避けるために彼女は換装を行い横へと転がりながら回避する。
「百鬼夜行・火車」
俺たちがエルザさんに気を取られている間にヨウコは次の技を繰り出していた。今度は目から炎を溢れさせている貨車のようなモンスター。それは一瞬視線を切っていた俺たちへと襲い掛かってきた。
「うわぁっ!!」
「くっ・・・」
回避しようと横へと飛ぼうとした俺たちだったがわすがに間に合わず巻き込まれてしまう。
「何なの!?こいつ・・・」
「次から次に何かを召喚してるの~!?」
手早く印を結ぶ彼女に反撃することができない。近付こうにも次から次にモンスターを召喚されてしまい、攻撃に移れない。反撃の活路が見出だせないまま、ヨウコは次のモンスターを・・・それも今までとは比べ物にならないサイズのものを呼び出していた。
「煙煙羅!!」
「煙のモンスター!!」
「これは"妖怪"という」
煙の妖怪は拳のように腕の部分を握り締めてこちらへと振り下ろしてくる。だが、俺たちならそれを回避することは容易いはず。そう思っていたのだが・・・
「ぐあああ!!」
「きゃああああ!!」
「うわあああ!!」
避けたはずだったが相手は煙。その腕が地面に突き刺さったのと同時に周囲にそれの煙が舞い散ってくる。
「な・・・何?これ・・・」
「この煙・・・息が・・・」
「できない・・・」
特殊な煙を使っているのか、わずかな量を吸い込んだだけなのに息が詰まって呼吸がうまく行えない。身体からみるみる酸素が抜けていった俺たちは、そのまま意識を失ってしまったのだった。
後書き
いかがだったでしょうか。
天海がアルドロンの時にシリルの目を使えるようにしたお陰でアイリーンがウェンディの中にいないのをカバーしてみました。
当初は月下美神も一撃で倒しちゃう予定でしたが、よく考えたらナツとグレイ、ルーシィの班が霊術の対応方法を知らないのでやめました。次はいよいよニャンニャンタイムですね。まぁたぶん1話で終わるでしょう←たぶん
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