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星河の覇皇

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第八十三部第五章 謎の兵器の正体その三十三

「専念されて」
「そしてですか」
「発展されれば」
「そして豊かになる」
「そうなればどうでしょうか」
 こう言うのだった。
「ここは」
「そうですか、それは中央政府のお考えですね」
「左様です」
「各国軍は必要ないですか」
「必要ですが」
 それでもとだ、八条は議員に話した。
「しかしです」
「現状でいいと」
「そう考えます」
 中央政府ひいては八条はだ。
「その様に」
「十個艦隊で、ですか」
「はい、それに警察もありますね」
「そちらも」
 実際にとだ、議員は八条に答えた。
「治安維持には、各星の海には海上警察もあります」
「海中も管轄する」
「そちらもあります」
「そして宇宙警察もですね」
「存在します」
 軍隊ではないが各星系の宙域を守る警察だ、その装備は軍隊程ではないが中々のもので宇宙海賊よりも強い。
「確かなものが」
「特に日本の警察は優秀ですね」
「連合一と言われていますが」
「その自負の通りに」
「連合一です」
 その質はというのだ。
「だから日本の治安はいいです」
「左様ですね」
 尚連合は治安が悪かった時期もそれは主に辺境で主な国では海賊もテロリストも少なかった。それは今もだ。
「ではです」
「軍隊は、ですか」
「今以上にはです」
「必要ないですか」
「そう考えています」
「ううむ、意見の相違ですね」
 議員は鮎の塩焼きに柚子を搾ってその汁をかけた、そうしつつそのうえで八条に対してこう述べた。
「これは」
「そうですね」
 八条は既に柚子の汁をかけている鮎を食べつつ応えた。
「このことは」
「左様ですね、ですが」
「貴方としてはですか」
「議論はさせて頂きますが」
「今の時点ではですか」
「考えは変わっていません」
 それはというのだ。
「そしてです」
「これからもですね」
「この主張はさせて頂きます」
「国軍の増強ですか」
「二倍の」
 それだけのというのだ。
「規模は必要とです」
「政策としてもですか」
「連合全体にです」
 日本ではなかった、この政策は中央政府の法で定められているので日本の国内法では収まらないからだ。
「そうさせて頂きます」
「そうですか」
「中央政府軍はそのままでも」
 それでもというのだ。
「どうしてもです」
「各国軍は、ですか」
「そして日本軍も」
 ひいてはというのだ。 
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