おぢばにおかえり
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第七十三話 態度が少しその三十七
「その性格もね」
「そうした人じゃないといいですね」
「あと極端に底意地が悪くなかったらね」
そうならです。
「いいわ」
「よくわかりました、いさんでそうした人になります」
「何で新一君がいさむの?」
しかもそうした人になるのかです。
私はわかりませんでした、それでこの子に尋ねました。
「その必要ないでしょ」
「まあそれは色々事情がありまして」
「それでなの」
「はい、いさんでいきますね」
「おみちにいさむのね」
「そうもなりますね、じゃあこれから図書館に行ってきますね」
事務所の前に来て言いました。
「そうしますね」
「ええ、またね」
「お昼こっちで食べますね」
「もう予約してるの」
「はい、実は」
二百五十円で食べられて事前に予約してくれると嬉しいです。
「そうなんです」
「そうなのね、じゃあお昼食べて」
「それで今度は回廊行ってきます」
こちらのひのきしんとのことです。
「あとお墓地も」
「休日なのにいさんでるわね」
「それが終わってから八木か郡山で遊んできます」
「遊ぶことも忘れないことはいいことね」
「はい、ただどっちも寂れて」
ここで新一君は悲しいお顔になりました。
「寂しいですね」
「そんなに寂れてるの」
「はい、八木なんか凄いですよ」
「近鉄のターミナルよね」
「そのターミナルでもです、橿原駅の方が賑やかですね」
「そんなに違うの」
「はい、そこにいたら」
どうにもというお顔で言いました。
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