超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第三百十五話 文化祭 その17
第三百十五話 文化祭 その17
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。
交通事故による記憶喪失で頭がおかしくなってしまったユメちゃん。
そして、社会性を無視したユメちゃんの奇行に心身ともに疲弊していくユメちゃんの両親。俺はユメちゃんをみんなに理解してもらえるように、ユメちゃんの取扱説明書であるユメちゃん新聞を近所に配り始める。
アルティメットメディアクリエイター部の部室を出た俺はユメちゃんたちの住むマンションに戻り、マンションの住人たちにユメちゃん新聞を配り始めた。
俺はまず、マンションの101号室から、ユメちゃん新聞の配布を始めることにした。
101号室の表札にはKURACHIZANと書かれていた。
「めずらしい苗字だなぁ...」
俺はあえてインターホンを押さずにKURACHIZANの家のドアを1分間に100回くらいノックして叫ぶ。
「こーんにちわー!KURACHIZANいますかー‼」
ドアが開き、KURACHIZANが俺の目の前に現れる。
「やあ!KURACHIZAN!元気にしてた?あのさぁ‼」
すぐにKURACHIZANが俺に怒声を浴びせてくる。
「誰だよテメーは!つーか、うるせーよ!インターホンあんのわかんねぇのか!眼科行ってこいバカ野郎‼」
「俺はアルティメットメディアクリエイター部の山神です!これよかったらどうぞ!」
俺はKURACHIZANにユメちゃん新聞を手渡す。
KURACHIZANがユメちゃん新聞に目を通し、怒りをあらわにする。
「俺はロリなんかに興味ねーんだよ!2度と来るんじゃねぇ、バカ野郎‼」
KURACHIZANはユメちゃん新聞をびりびりに破いて俺の顔面に投げつけてきた。
KURACHIZANがドアを閉める。
俺はKURACHIZANのドアに向かって1分回100回程、頭突きをして、気持ちを切り替える。
次の部屋は102号室のMIYAZAKIZANだ。
めずらしい苗字だなぁ...。
俺はMIYAZAKIZANのドアに向かって1分回に100回程、頭突きをしながら叫ぶ。
「こーんにちわー!MIYAZAKIZANいますかー‼」
ドアが開く、俺は初対面のMIYAZAKIZANに挨拶をする。
「やあ!MIYAZAKIZAN!元気にしてた?」
憤怒の表情のMIYAZAKIZANが俺に激怒する。
「誰だ!お前!」」
しかし、MIYAZAKIZANは俺が持っていたユメちゃん新聞を見て、なにか驚いたような表情になる。
ユメちゃん新聞にはユメちゃんの全身画像が載っているのだ。
MIYAZAKIZANが俺に質問してくる。
「そのA4用紙、いくら払えばもらえるんですか?」
「いや、普通にタダですけど...」
「そのA4用紙、できたら3枚くれないか?」
「どうしてですか?」
「保存用、鑑賞用、布教用だよ、とにかく、くれよ、そのユメちゃん新聞...」
「まぁ、3枚くらいなら、べつにいいですけど...」
俺はユメちゃん新聞3枚をロリコンのMIYAZAKIZANに手渡す。
「ゔおおおお...!ありがとう、こういう写真を撮るのは、今、社会的に結構厳しいからね...助かったよ...」
「そ、そりゃあ、どうも...」
ロリコンのMIYAZAKIZANがドアを閉める。
MIYAZAKIZANはロリコンだが、KURACHIZANに比べたらまだマシだ...。マシなのか?
次は103号室のSAKAKIBARAZANだ。
めずらしい苗字である。
俺はSAKAKIBARAZANのドアに向かって1分間に100回頭突きをしながた叫ぶ。
「こーんにちわー!SAKAKIBARAZANいますかー‼」
ドアが勢いよく開かれる。
「やあ!SAKAKIBARAZAN!元気にしてた?」
「誰だ、お前!普通にインターホン押せねぇのか‼」
「よかったら、これ、どうぞ...」
俺はユメちゃん新聞をSAKAKIBARAZANに手渡す。
「ユメちゃん新聞...?ほぉ...なるほど、ちょっと待ってろ!」
SAKAKIBARAZANが玄関から居間へと歩いていく。
玄関に戻ってきたSAKAKIBARAZANが白いレジ袋を俺に強引に手渡してくる。
「お前、まだ高校生なのにえらいんだな、それは俺からのプレゼントだ、受け取ってくれ...!」
SAKAKIBARAZANがドアを閉めた後、俺は恐るおそるレジ袋の中身をの覗いてみる。
レジ袋の中には猫の死体が入っていた。
俺ののどを酸っぱい何かがせり上ってくる。
俺は猫の死体が入ったレジ袋にそのまま、嘔吐した。
俺は、俺の吐しゃ物と猫の死体が入った白いレジ袋を、101号室のKURACHIZANのドアノブにぶら下げて、ユメちゃん新聞の配布を続行した。
マンションの全住民にユメちゃん新聞の配布を終えた俺は、ユメちゃんたちが住んでいる家に戻る。
ユメちゃんの父親は仕事なのか、家にはいなく、ユメちゃんの母親のカナミさんは育児につかれているのか、鍵を開けてくれたあと、すぐに今のソファーで昼寝を始めてしまった。
そして、ユメちゃんはリビングに壁にクレヨンでアレ↓を書いていた。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「ゔわあああああああああああああああああああああああああああッ‼」
奇声を上げる俺を見て、ユメちゃんは笑っていた。
次回予告 文化祭 その18
後書き
次回もお楽しみに
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