神々の塔
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第十五話 道教の神々その八
「かなりな」
「大変なことになるわ」
「そやね」
綾乃も真剣な顔で頷いた。
「ほんまに」
「そうなると思うと」
中里はさらに言った。
「カルトもな」
「警戒せんとね」
「色々この世界を脅かす脅威は言われるが」
「予想の段階で」
実は綾乃も機会があればよく神託を伺っている、そうして世界の危機について神々から聞こうとしているが今もまだ聞けていないのだ。
「ほんま色々言われてるけど」
「それでもな」
「まだ何もわかってへんわ」
「ああ、そやけどな」
「予想が出来るし」
「その予想の中でな」
まさにというのだ。
「カルト教団もな」
「そうしたこと言う人もおるし」
「ああ、それで僕もな」
「今思ったんやね」
「そや」
まさにとだ、中里は綾乃に答えた。
「これの線もあるってな」
「そやね、考えてみれば」
「そう思うとな」
「カルト教団は放置出来んわ」
「そうした教団とわかれば」
その時はというのだ。
「即座にな」
「手を打たんとね」
「さもないとな」
「取り返しのつかんことになるわ」
「ほんまにな」
「その際は弾圧よりもや」
リーは真顔で述べた。
「その教団のおかしなところをな」
「調べて」
「宣伝する」
「それがええね」
「おかしな宗教はや」
「何処がどうおかしいか」
「それを皆が知ったらな」
そうすればというのだ。
「ええ」
「そういうことやね」
「やたらお金や権力を求める」
そうしたというのだ。
「宗教はな」
「インチキやで」
「そのことを皆が知ったら」
そうすればというのだ。
「それでや」
「皆信心することはないわ」
「そういうことや」
「何かね」
アレンカールはどうにもという顔で言ってきた。
「そうした宗教って教理が受け売りとかね」
「他の宗教も」
「それで矢鱈不安を煽って」
人の心のというのだ。
「他の宗教を攻撃して」
「排他的で」
「お金や権力を求める」
「そうしたものやね」
「変に特徴があるのよ」
アレンカールは冷静な顔で話した。
「終末とか破滅とかね」
「ハルマゲドンみたいなこと言って」
「人類は滅亡するとか」
「やたら言うて」
「予言もやたら言って」
「ほんま不安を煽るわ」
「そのうえで自分達を信じたらね」
そうすればというのだ。
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