ハッピークローバー
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第七十五話 合宿最後の日その十一
「見ればわかるでしょ」
「そんなレベルのことよね」
「北朝鮮と日本比べたら」
「もうね」
「あんなおかしな国なんてね」
「他にないわよね」
「世界には色々な国があるけれど」
それでもとだ、かな恵に答えた。
「あそこまでおかしな国はね」
「そうはないわよね」
「私は知らないわ」
少なくとも、そうした返事だった。
「あそこ以上におかしな国はね」
「色々おかしな国もあるわよね」
「アフリカの独裁者なんかね」
実は結構な数がいる、アフリカは独立した後は弾圧と己の権力と贅沢それに蓄財のみを考える独裁者達に苦しめられてきているのだ。
「そうしたのいるけれどね」
「そういえばアフリカから来た子も多いけれど」
「うちの学校にはね」
「言ってるわ」
「欧州ってアフリカと縁があるから」
植民地統治の時代もあってだ。
「私も聞くけれど」
「将軍様みたいな人いるの」
「ええ、けれどね」
「あそこまではなのね」
「だってミサイルとか核兵器とか」
かな恵に具体的に話した。
「そうしたもの造って脅すとか」
「そうした国はないのね」
「あそこまで個人崇拝やって」
これもまたあの国の特徴である。
「軍隊ばかりで世襲なんてのはね」
「ないのね」
「確かにアフリカの独裁者もおかしな人多いわよ」
このことは事実だがというのだ。
「けれどね」
「あそこまではなのね」
「流石にないから」
「じゃあ将軍様はワーストね」
「アフリカって色々な国があって」
一口にアフリカと言ってもだ。
「大変な状況の国もあって」
「それで内戦とか独裁とかの国もあるわね」
「けれどあそこまではよ」
「ないのね」
「中には内戦でもっと酷い状況の国もあるけれど」
「あそこは内戦ないしね」
「それであれはね」
あの状況もっと正確に言えば惨状はというのだ。
「ないわよ」
「じゃあ世界最悪で」
「あそこがいいとか」
かな恵にさらに話した。
「ないわね、大体こうしてね」
「好きなだけ飲んで食べるとか」
「そういうのなんてね」
「将軍様位しか出来ないからね」
かな恵も言った。
「これから暫く禁酒でも」
「今は心おきなく飲んでるし」
「これが出来ないなんて」
それはというのだ。
「絶対によ」
「嫌よね」
「ミサイル撃つなら」
それならというのだ。
「もっとよ」
「国民の人達の為に使うことよね」
「ミサイル開発して製造して」
そしてというのだ、
「持って撃つだけでもね」
「滅茶苦茶お金かかるしね、いや核兵器も持ってるけど」
北朝鮮はとだ、ウェールズの娘はこちらの話もした。嘘と詭弁と居直りを繰り返して核兵器を持ったことをだ。
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