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神々の塔

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第十五話 道教の神々その二

「信仰もされたね」
「そや、それでほんま色々入ってるから」
「神様も多いんやね」
「我の神具の一つ青龍偃月刀もな」
「関羽さんのもので」
「その関羽さんもな」
「神様やったね」
「そや」
 まさにというのだ。
「最初は人でも」
「今は神様やね」
「そうなってるし」
 人でもというのだ。
「道教もな」
「神様多いんやね」
「そや、ほんまな」
「そこも大事やね」
「そや、後色々な思想がな」
「入ってる」
「そのこともな」
 まさにというのだ。
「道教においてはな」
「大事やね」
「ほんまな、色々な思想が入って形成された」
 リーは紹興酒を飲みつつ話した。
「それが道教や」
「今お話してる通り」
「そや、中国のな」
「それで形成されて」
「今に至るな」
「そんな宗教やね」
「それで中国人や華僑の間では広く信じられてるが」
 それでもとだ、リーは綾乃に話した。
「そこからはな」
「信仰されてへんね」
「中華以外ではな」
 どうしてもというのだ。
「そうした宗教や」
「この世界でも同じやね」
「ああ、あくまで中国だけの」
「宗教やね」
「ヒンズー教とかな」
「そうした宗教と同じやね」
「こっちの世界やと中南米やアフリカの神々がな」
 そちらの信仰がとだ、リーは五目焼きそばをすすりつつ話した、麺類もありそこには汁のものも存在している。
「そやな」
「それぞれの文化圏だけやね」
「信仰されてるのはな」
「そこから外には出んね」
「他の文化圏にはな」
「そやね」
「そうした宗教もあるんや」
 その文化圏のみのものもというのだ。
「世の中にはな」
「こっちの世界でも」
「そこが仏教やキリスト教とちゃう」
「イスラム教徒もやね」
「道教もヒンズー教も信者さんは多い」
 どちらの宗教もというのだ。
「中国もインドも人口が多いさかいな」
「億単位やね」
「そやからな」
 それだけにというのだ。
「信者さん自体はな」
「多いけど」
「その文化圏からはな」
「出えへんね」
「そやねん」
「何ていうかな」
 施は考える顔で述べた。 
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