おぢばにおかえり
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第七十三話 態度が少しその三十三
「真面目なところがあって気さくで公平でね」
「嫌いな相手以外には公平ですね」
「暴力も振るわないでしょ」
「それで解決出来ることって小さなことですよね」
「そうよ、世の中暴力でどうにもならないことばかりよ」
それこそです。
「本当にね」
「暴力教師も見ましたし」
「暴力は否定しているのね」
「そうなんですよ」
「そのこともいいことよ」
新一君に言いました。
「他にも大帝の人には謙虚で礼儀正しいみたいだしね、温厚だしね」
「そうしたところもですか」
「いいことよ、優しいし努力もするし」
「いいんですか」
「そうした長所は伸ばしてね」
「短所はなくして」
「そうしていってね、そうしたら」
新一君に言いました。
「かなりね」
「よくなりますね」
「そうなるわ、新一君は二面性が凄いけれど」
嫌いな人とそうでない人と、です。
「けれどね」
「いいところはですね」
「伸ばしていけばいいのよ」
「そうですか」
「だからいさんでいってね」
「そうしていきます」
新一君も約束してくれました。
「僕もよくなりたいですね」
「そうしていきます」
「是非ね」
こうしたお話をしているうちに詰所に着きました、それで新一君はとうしたのかといいますと。
「お墓地に行ってきます」
「今度はそうするのね」
「その後で図書館行きます」
「そこで勉強するの」
「そっちもしとかないと」
さもないと、というのです。
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