ドリトル先生と山椒魚
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第八幕その四
「だとしたらやっぱりね」
「家事や世事のことで」
「身体を動かすことって言うんだ」
「からっきしなのは」
「私達を困らせてることは」
「そうだと思ってるけれど違うんだね」
先生も違うことはわかります、それでこう言うのでした。
「そうなんだね」
「それはそうだけれど」
「本当にわかってくれないから」
「先生みたいないい人いないから」
「見ている人は見ていてくれてるのに」
「だからお友達は多いね」
先生はこう考えました。
「僕には」
「うん、お友達は多いね」
「それはそうだね」
「先生のお友達って人間も生きものも妖怪もで」
「多彩だよ」
「織田作さんもお友達だしね」
今は幽霊となっているこの人もというのです。
「そうだしね」
「それはそうだけれど」
「先生もっと考えてみて」
「周りよく見て」
「そうしてくれたら私達も嬉しいわ」
皆は先生と一緒に中華風のティーセットを飲んで食べつつ言います。
「本当にね」
「先生は皆が好きになってね」
「それはお友達に限らない」
「そうした人だってね」
「ううん、お友達や家族以外となると」
先生はお茶を飲みながら思いました。
「どういった関係かな」
「だからそこはね」
「皆わかってるから」
「周りの誰もがね」
「そこから考えて欲しいわ」
「そうなんだ、まあ兎に角日笠さんをお誘いしたことはよかったんだね」
先生は皆のお話を聞いて言いました。
「そうなんだね」
「うん、そのことはいいことだよ」
「貴重な第一歩だよ」
「だから進めていってね」
「少しずつでもね」
「日笠さんと仲良くだね、そうしていくよ」
先生はこう解釈しました。
「これからもお友達としてね」
「お友達じゃないけれど」
「まあ今はそう思っていいよ」
「先生はこうした人だし」
「僕達もわかっているから」
「何が何かわからないけれどね」
先生としてはです。
「日笠さんとはこれからもお付き合いしていくよ」
「そうしていってね」
「これからも」
「僕達も応援してるし」
「フォローもしていくから」
「宜しくね」
お友達と思ったまま頷く先生でした、そしてです。
チェックの後は論文も書いてでした、お家に帰りました。お家に帰るとこの日の晩ご飯は麻婆豆腐にです。
中華風の鶏肉とお野菜がたっぷりと入ったスープでした、先生はその鳥ガラスープを見て作ってくれたトミーに言いました。
「麻婆豆腐も素敵だけれど」
「スープもですね」
「うん、これもね」
まさにというのです。
「素敵だね」
「中華料理はお野菜も沢山使いますよね」
「ふんだんにね」
「栄養バランスがいいので」
「医食同源と言ってね」
「ですから僕も作る時はです」
その時はというのです。
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