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八条学園騒動記

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第六百九十六話 肉だから合うその五

「絶対によくないから」
「爆弾酒は飲まないね」
「ええ」
 兄に対して断言した。
「そうするわ」
「それがいいと思うよ」
「悪酔いするわよね」
「だからお酒を混ぜたら」
 違う種類の酒同士をというのだ。
「よくないからね」
「何かとことん酔う為のお酒だっていうしね」
「それはそうなるね」
 ベンも当然だと答えた。
「ビールだけウイスキーだけなら兎も角」
「混ぜるとね」
「うん、本当にね」
「あれでしょ」
 ルーシーはワインを飲みつつ話した。
「私爆弾酒のお話聞いたことあるけれど」
「ルーシーあのお酒のこと知ってるんだ」
「ええ、あのお酒はね」
 兄に応えて話した。
「韓国軍の中で生まれたらしいの」
「そうなんだ」
「そうなの、とことん酔う為にね」
「まさにその為になんだ」
「考え出されたらしいの」
「まさに酔う為だね」
「大ジョッキにね」
 そこにというのだ。
「ビールの」
「そこにコップ一杯のウイスキーを入れて」
「それで飲んだら」
「実際にとことん酔ったんだ」
「そうなったからね」
「韓国軍で定着したんだ」
「そうらしいわ」
 こう兄に話した。
「どうもね」
「そうだったんだ」
「だから飲んだら」
「間違いなく悪酔いするんだ」
「それを狙ってのお酒だから」
 それ故にというのだ。
「そうなるらしいわ」
「じゃあね」
 ここまで聞いてだ、ベンは言った。
「僕達そんな趣味ないし」
「進んで悪酔いする様な」
「だからこれからもね」
「飲まない方がいいわね」
「そう思うよ、焼肉を食べても」
「こうしてワイン飲むかね」
「マッコリとか焼酎か」
 ベンはさらに言った。
「普通のビールでね」
「いいわね」
「オーストラリアで一番飲まれているお酒といえば」
 それそそとだ、ベンは言った。
「ビールだしね」
「そうなんだよね」
 これがとだ、トブも応えた。実際にこの時代でオーストラリアはビールの一人当たりの消費量は連合一である。
「我が国はね」
「ビール好きだよね」
「もう大好きで」
 それでというのだ。
「皆飲むし売る方もね」
「凄いね」
「連合中に売って」
「儲けてるしね」
「そうもしてるから」
 だからだというのだ。 
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