恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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第百三十八話 草薙、オロチを封じるのことその七
「そしてそこにだ」
「我等が攻める」
「そうせよというのじゃな」
「超必殺技でな」
しかもただ攻めるだけではなかった。それを使ってだというのだ。
「これでどうだ」
「そうだな。相手はルガールだ」
「それならばじゃ」
二人もタクマのその言葉に頷いた。こうしてだった。
ルガールの嵐の様な烈風拳の連続攻撃をかわす。そしてだ。
その攻撃が来るのを待っていた。
「まだか」
「まだ来ないのか」
今来るのは烈風拳だけだった。だがだった。
烈風拳だけでは埒が明かないと見たのか。ルガールは。
その両手を後ろに引いてだ。それからだ。
思いきり前に振ってだ。こう叫んだのだった。
「カイザーウェーブ!」
「来たか!」
「今じゃな!」
「うむ、行くぞ!」
二人の仲間に応えながらだ。タクマは。
瞬時に全身に気を込めてだ。そのうえでだ。
両手を上下にさせてそこからだ。巨大な気の壁を放った。その技こそが。
「覇王至高拳!」
その技を出しだ。それでだった。
ルガールのカイザーウェーブを打ち消した。カイザーウェーブは大きな技だ。だからこそ。
ルガールに隙ができていた。タクマはそれを見逃さなかった。
即座にだ。二人に叫んだ。
「今だ!」
「よし、ではわしじゃ!」
最初に仕掛けたのは柴舟だった。彼は隙が出来たルガールの懐に飛び込み。
その両手の平を身体の前で打ち合わせそこから紅蓮の炎を出し。そして。
「これで・・・・・・」
その炎を全身に纏い右手にとりわけ大きな炎を宿らせ。
ルガールに突進してだ。大蛇薙を放ったのだった。
「終わりじゃあああああっ!!」
「次はわしだ!」
そしてタクマもだ。構えを取りなおしてだ。
全身炎に包まれたルガールに突進し。そしてだった。
激しい拳と蹴りを連続して繰り出しだ。そのうえでだ。
ルガールから一旦離れてだ。再びだった。
「覇王至高拳!」
まずは一撃。それで終わりではなかった。
「覇王至高拳!」
こう一撃放った。これで終わりかと誰もが思うところだった。
だが何とだ。タクマは再びだった。
両手を上下にさせてだ。そこからだった。
再びだ。その技を放ったのだった。
「覇王至高拳!」
三階連続でだ。覇王至高拳をルガールに叩き込んだのだ。この攻撃を受けてだ。
さしものルガールも倒れようとする。だがここで。
ハイデルンが跳んで来た。そのうえで。
倒れようとするルガールの身体を掴みだ。そこからだった。
「ゴートゥヘル!」
そのエナジー自体を吸いにかかった。そうしながらだ。
彼はその隻眼でルガールを見つつだ。こう叫んだ。
「終わる!これで全て!」
「まさか。私がこれで」
「ルガール!全ての仇を取らせてもらう!」
ハイデルンはルガールを見据えて叫んでいた。
「貴様の悪!そして私の因果も!」
「闇が負けるというのか。この私が」
「貴様は確かに強かった。しかしだ」
だが、だ。それ以上にだというのだ。
「私の心はさらに強かった!貴様への復讐の念がな!」
「おのれ・・・・・・」
「全ては終わりだ!これで!」
ルガールは全てのエナジーを吸い取られた。そうしてだ。
その姿は忽ちのうちに消えた。後には何も残っていなかった。
ハイデルンはルガールが消え去ったのを見てだ。それからだった。
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