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仮面ライダーAP

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北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第15話


 ニッテ達の白く豊満な肉体を組み伏せ、戦闘服をズタズタに引き裂き、純潔を穢そうとしていた腕力特化型の戦闘員達。
 その愚かで欲深い男達は皆、エレインをはじめとする別働隊によるヘッドショットで、痛みを知る暇もなく地獄に叩き落とされていた。そんな彼らの最後を見届けた美しき女スナイパー達は、一仕事終えたと言わんばかりに髪を掻き上げている。

「……ん、ふぅっ……」

 口先では余裕ぶっていた彼女達だが、内心ではニッテ達の窮地に肝を冷やしていたのだろう。
 その頬から伝う冷や汗が、きめ細やかな柔肌を伝い、豊満な巨乳の谷間へと滴り落ちていた。艶かしい吐息が、そのぷっくりとした唇から漏れ出ている。

 長らくシャワーを浴びていない極上の肉体はさらに汗ばみ、乳房の深淵から濃厚な匂いが立ち込めている。雄の本能を掻き立てる特濃のフェロモンが、その柔肌全てからむわりと漂っていた。
 そんなエレイン達に遠方から見守られる中、朔夜達の手を借りて起き上がったニッテ達は、肌を隠すために戦闘員達から野戦服を奪い取っていた。「生着替え中」の彼女達を守るべく、ラングニル達は各々の愛銃を構えて周囲を警戒している。生まれたままの白い柔肌を戦闘服の生地がなぞる、蠱惑的な衣擦れ音だけがその場に響いていた。

「あ、ありがとう皆……!」
「危ないところだったね……! でも、もう大丈夫よ。全員揃った私達は無敵なんだからっ!」
「……えぇ、そうね」

 やがて着替えを終えた4人は、仲間達に礼を述べながらそれぞれの愛銃を手に取って行く。勝ち気な笑顔を咲かせるカミラの力強い言葉に、ニッテをはじめとする主力メンバー達は自分達の甘さを恥じるように俯き、愛銃の銃身を握り締めていた。
 戦闘員達から奪った野戦服に袖を通した今も、彼女達の頬は羞恥に染まっている。ブラジャーもパンティも破られた今、彼女達の肌を辛うじて隠しているのはその野戦服と、乳房の先端を保護しているニプレスだけなのだ。

「あっ、く、ふぅっ……」
「んんっ……はぁうっ……」

 サイズが合ってないせいもあり、胸と尻の部分は今にも内側から張り裂けてしまいそうなほどにぴっちりと張り詰めている。野戦服の繊維に生まれたままの柔肌を擦られ、彼女達は頬を染めて甘い吐息を漏らしていた。
 身動ぎするたびに素肌に密着した繊維が、白い生乳と生尻をスリスリと撫でる。そのゾワゾワとした感触に恥じらうニッテ達は、自分達の状況を嫌というほどその身体に教え込まれていた。

(こっ、この感じ……めちゃくちゃ落ち着かないっ! こんな状態で戦うって考えるだけで、ヘンな気分になりそうっ……!)
(何という屈辱だっ……! 由緒正しきファルツ家の者が、こ、このような格好でぇっ……!)
(や、やだ……エヴァっ! そんなにこっち、見ないでくださいっ……!)
(……レ、レンの方こそ見るんじゃないよぉっ……!)

 もしこの野戦服まで破られてしまえば、今度こそ彼女達のあられもない姿が完全に暴露されてしまうのだ。ニッテ達は互いに頬を赤らめながら恥じらいの表情で互いを見遣り、無意識のうちにくびれた腰をもじもじとくねらせていた。

 「乙女の聖域」を本能的に守ろうとしている4人の女傑は、内股になってむっちりとした太腿を擦り合わせている。鼠蹊部にじっとりと染み込んだ濃厚な汗の香りが、そこからも滲み出ていた。

 ――何とか貞操の危機を切り抜けることは出来たが。今こうして朔夜やカミラ達が駆け付けて来られたのは、新世代ライダー達が黒死兵の相手を引き受けたことで、陽動に徹するはずだった人員も前線に投入出来たからだ。

 もし陽動作戦が成功し、主力メンバー4人が無事に市長公邸に突入出来ていたとしても、ライダー達が居なければ結局は腕力特化型の戦闘員に敗れ、先ほどのように組み伏せられていたのだろう。そこから先の光景など、想像もしたくない。

 屋内においては、銃の照準も間に合わないほどの近接戦闘に遭遇する確率も高まって来る。そうなった時に腕力特化型と鉢合わせすれば、基礎体力で圧倒的に劣る彼女達には万に一つも勝ち目がない。一般戦闘員相手ならばCQCで対処出来るエヴァですら、腕力特化型には手も足も出なかったのだから。

 それに、腕力特化型に限った話ではない。始祖怪人からの訓練を受けた戦闘員達は皆、銃弾が通じると言っても決して簡単な相手ではないのだ。
 それが分かっていたからこそ、新世代ライダー達は黒死兵達の相手を引き受けていたのである。解放戦線のメンバー全員で、市長の救出に注力させるために。

「……何もかも未熟だったのね、私達。きっとあいつらも、それに気付いていたから……」
「何の話だ?」
「ううん、何でもないわ。……行きましょう、皆! 何としても市長を助け出すわよッ!」

 自分達は確かに甘かった。だが、それを恥じて立ち止まっている場合ではない。悔いるよりも先に、やるべきことがある。

 そう思い立ったニッテとエヴァは先ほどの反省を踏まえて、近距離での遭遇戦に少しでも対応出来るよう、腰のホルスターに収めていたグロック17に持ち替えていた。
 そして朔夜をはじめとする他のメンバー達を率いて、市長が囚われている上階へと駆け登って行くのだった。

 ◆

 旧シェードのテロによって実の親兄弟を失って以来、解放戦線の女傑達はベイカー市長の保護下で育って来た。そんな彼女達にとってこの市長公邸は「実家」に等しく、建物内の構造も作戦前から熟知していたのだが――それでも、上階までの道のりは決して易しいものではなかった。
 1週間前から公邸を占拠していたノバシェードの戦闘員達はその間、侵入者の行手を阻む「仕掛け」を屋内の至る所に施していたのである。

「ああもうっ、また変なロックが掛かってる扉だわ! こんなところでモタモタしてる場合じゃないってのにっ! ……レン、また頼める!?」
「この手の謎解きなら任せてください! ……ふん。こんなモノを公邸中に仕掛けているなんて、私達の侵入を想定していた証ですね。ノバシェードともあろう連中が、なんて大人気ないっ!」

 部屋に隠されたヒントを頼りに、暗号を解かねば開かない扉。特定の石板を窪みに嵌めないと、足場が完成しない階段。敢えて床を脆くした、幾つもの落とし穴。
 それら全てのギミックを知恵と勇気と友情で潜り抜け、ニッテ達はベイカー市長が待つ上階を目指している。

「……よし! 開きましたよ! 鍵がッ!」
「でかしたッ!」

 レオナの頭脳を頼りに数々の「仕掛け」を攻略し、先のフロアへと進み続けて行く解放戦線の女傑達。彼女達は乳房と桃尻を揺らし、くびれた腰を左右にくねらせ、公邸内を駆け抜けて行った。

「居たぞぉおぉ! 居たぞおぉおお!」
「解放戦線のメス豚共だッ! 1人残らずブチ殺せぇえッ!」
「ペラペラソォオース!」

 そんな彼女達を迎え撃つように現れた戦闘員達の怒号が轟き、銃声が響き渡る。この公邸内には、まだ多くの戦闘員が潜んでいたようだ。市長を無事に奪還することが目的である以上、彼らとの戦闘を避けるわけには行かない。

「……ッ! あいつら、ここで待ち伏せていやがったのかッ!」
「こうなったら……全員倒すしかないわねッ!」
「データ収集には最適だねぇ……! 腕力特化型は、何発撃てば死んでくれるのかッ!」

 行手を阻む戦闘員達を矢継ぎ早に射殺し、その屍を跳び越えて少女達は進む。ニッテとエヴァはグロック17を、ラングニルはRL-6をC.A.R.システムの要領で斜めに構え、狭い通路から飛び出して来る腕力特化型の眉間を瞬時に撃ち抜いていた。
 格闘戦になれば勝ち目は薄いが、掴まれなければどうということはない。2度も同じような相手に手こずる彼女達ではないのだ。

「あがぁッ……! こ、このメス豚共がッ……! 改造人間が、改造人間がこの程度でッ……!」
「いい加減にッ……!」
「くたばりやがれッ!」

 顔面を撃ち抜かれながらも辛うじて即死を免れ、苦悶の声を上げる2人の戦闘員。そんな彼らにとどめを刺すべく、ニッテとエヴァは体重を乗せた渾身の回し蹴りを繰り出していた。白く長い彼女達の美脚が勢いよく振り抜かれ、その首を一撃でへし折って行く。
 鈍い衝撃音と共に男達の命が絶たれた瞬間、2人の白い乳房と桃尻は、蹴りの反動でぷるるんっと瑞々しく弾んでいた。

「殺せるものなら……殺してみろッ!」
「ぐぉ、あッ……!?」

 さらに。メンバー達の中でも特に好戦的な阿須子は、全身の包帯を押し上げる巨乳と巨尻をぶるるんっと弾ませながら、銃剣による鮮やかな刺突で腕力特化型の喉笛を貫いていた。その弾みで顔を隠していた包帯がはらりと落ち、彼女の美しい顔と長い睫毛が露わにされる。

 何日も替えていない包帯の下に隠されている、生まれたままの白い柔肌。そこから漂う濃厚な匂いに誘われた悪漢は、邪魔な包帯を剥ぎ取って極上の裸身を拝もうとしていたのだが――どうやら、そんな願いは終ぞ叶わなかったらしい。

「……さすがだな、バンテージ。腕力特化型を格闘戦で仕留めるとは」
「コイツらは腕力だけが取り柄。……掴み合いに持ち込ませなければ、そこらの雑魚と変わらない」

 戦闘員の屈強な腕が、阿須子の豊満な身体を組み敷くよりも疾く。その鋭い刃先による一閃が、男の命を刈り取ったのである。
 銃剣の扱いにおいてはヴィクトリアの上を行く阿須子ならば、掴まれるよりも先に戦闘員を刺殺出来るのだ。そんな彼女の鋭い銃剣捌きに、共に戦っていたヴィクトリアも感嘆の声を漏らしている。

「うぐぁ、あぁあ……!」
「……ハァッ!」

 致死量の鮮血を首から噴き出し、屍と化して行く戦闘員の身体を退かすように。阿須子の鋭いハイキックが戦闘員の延髄に炸裂したのは、その直後だった。美しい弧を描いた白く肉感的な美脚が、力尽きた戦闘員の身体を真横に蹴り飛ばしてしまう。

 長く優美な脚を振り上げたことによって強調された太腿の付け根からは、特に濃厚な香りが匂い立っていた。蹴りの反動でぶるんっと揺れ動いた巨乳と巨尻からも、雄を狂わせる芳香が滲み出ている。
 寡黙で男性的な佇まいとは裏腹な、女としての極上の色香。全身を覆う包帯姿でも隠し切れないそのフェロモンには、同性のニッテ達も思わずを息を呑んでいた。

 それからも怒涛の快進撃は続き――最後の扉を抜けたニッテ達はついに、縛り上げられていたドナルド・ベイカー市長の元に辿り着いたのだった。

「おぉ、君達は……!」
「市長っ! 良かった、本当に良かった、ご無事でっ……!」

 ニッテ達はぼろぼろと涙を零しながら、親代わりである市長の胸元に飛び込んで行く。クールで在ろうと思いながらも平静を保ち切れず、涙で頬を濡らしていたヴィクトリアは懸命に滴を拭い、市長の拘束をナイフで解いていた。

「市長を確保……! 皆っ、市長は……市長は無事だっ……!」
「聞いた!? 市長……無事だって!」
「やったぁあぁっ!」
「……うわぁあぁんっ! よかったよぉおおっ!」

 彼女の報せを耳にした後続のメンバー達が、乳房と臀部をたぷたぷと揺らして歓声を上げる。遠方から様子を見守っていた狙撃メンバー達も、ほっと胸を撫で下ろしていた。リエリスは安堵の気持ちからわぁわぁと泣き出してしまい、他のメンバー達にあやされている。

 オーファンズヘブン解放戦線はこの瞬間、最大の目標をついに達成したのだ。その喜びをメンバー達全員で噛み締める中、拘束から解放された市長は彼女達の姿や装備、そしてリエリスの泣き声から「これまでのこと」を察し、沈痛な面持ちで首を垂れる。

「皆……本当に済まなかった。私達大人が不甲斐ないばかりに、君達のような若者に銃を握らせてしまうとは……!」
「……もういいんです、市長。身寄りのない私達を引き取って下さっていた御恩を思えば、ここで銃を取らないわけには行かなかったんです」
「さぁ、早くここを脱出しましょう! 黒死兵達なら仮面ライダーが抑えてくれています、今のうちに……!?」

 そんな彼を労わり、ニッテが肩を貸す。その様子を見守りつつ、レオナが仲間達を率いてこの公邸から脱出しようとした――次の瞬間。

「きゃあっ……!?」

 公邸に繋がる道路の方角から、凄まじい衝撃音が鳴り響き、この場に居る者達を戦慄させた。

「な、なんだ!? 今の轟音は……!」
「もしかして、ライダー達が危ないんじゃあ……!」

 新世代ライダー達の身に何かが起きていることは明白であり、朔夜やラングニル達はどよめきながら互いに顔を見合わせている。
 そんな中、ニッテ達と「入れ違い」になる形で公邸から出発していた兵員輸送車の動向を目撃していた市長は、その車内に搭載されていたロボット怪人の仕業であると即座に気付き、わなわなと肩を震わせていた。

(あの輸送車はこの子達を無視して移動していた……! まずい、やはりあの怪人はライダー達を狙って……!)

 「始祖怪人」という概念までは知らずとも、黒死兵達を指揮していた銀髪の男や、輸送車に積まれていた怪人が「別格」であることを肌で理解していた彼は、新世代ライダー達に迫っている危機の重大さを察し、焦燥に駆られている。

「……」
「ニッテ……? どうしたのだ、さっきから黙ったままで」

 その一方で。何か思い詰めた様子で、道路の方角を見詰めていたニッテは、ヴィクトリアの言葉を背に受けると――乳房を揺らしながら、ある決心を固めた表情で振り返っていた。

「……ごめん、皆。市長を連れて先に逃げて。私……少しだけ、『野暮用』が出来ちゃった」
「ニッテ……」
「あははっ……バカみたいだよね、私。ノバシェードも仮面ライダーもおんなじだーって、散々ぶちまけた後なのにさ。きっとあいつらだって……そう思うよ」

 自嘲するように乾いた笑みを零しながら、ニッテはたぷんたぷんと爆乳を揺らし、独りこの部屋を後にしようとする。彼女と同じ決断を下したヴィクトリア達が、行手を阻むように立ちはだかったのは、その直後だった。

「……ニッテ。その『野暮用』、私達も一枚噛ませて貰うぞ」
「ヴィクトリア……皆……!」

 考えていることは、彼女達も同じだったのである。決意に満ちた女傑達の凛々しい貌と気高い眼差しが、その想いをリーダーに伝えていた――。
 
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