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八条学園騒動記

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第六百九十五話 何でも飲む国その一

                何でも飲む国
 ベンが今度家で焼き肉をするつもりだとクラスでトムに話すとだった、韓国人の洪童が話に入って来た。
 そしてだ、こうベンに言った。
「キムチも忘れるな」
「ああ、韓国料理だからね」
「そうだ、それにだ」
「それに?」
「キムチは野菜だからな」 
 ベンにそれでと話した。
「栄養バランスも取れる」
「お肉とお野菜でだね」
「それでだ」
 洪童はさらに話した。
「肉の味にキムチの辛さがな」
「いい刺激になるね」
「わかってな、そうだ」
 まさにという返事だった。
「その通りだ、それに口直しにもなる」
「キムチは」
「だからな」
「焼肉するならだね」
「キムチもだ」
「必要だね」
「それでも大量にな」
 洪童は量の話もした。
「用意してな」
「食べるんだ」
「肉もキムチも山程食ってな」
 そうしてというのだ。
「〆の冷麺も用意するんだ」
「冷麺もなんだ」
「冷麺なくしてだ」
 それこそというのだ。
「焼肉は食うな」
「そこまでなんだ」
「そうだ、焼肉を食うならな」
「キムチと冷麺はだね」
「絶対だ、そして」
「そして?」
「酒もな」
 こちらもというのだ。
「必要だ」
「そちらもなんだ」
「飲めるならな」
「実はね」
 酒の話が出てだ、ベンは洪童に話した。
「合わないかもだけれどワインを考えてるけれど」
「いいんじゃないか?」
 ワインと聞いてだ、洪童はこう返した。
「それも」
「いいんだ」
「ワインは肉料理に合うからな」
「白ワイン以外はね」
「白は魚介類か和食だな」
 そうした料理にというのだ。
「合うな」
「それで他の色のワインはね」
「ロゼもな」 
 こちらのワインも含めてというのだ。
「肉に合うからな」
「それで焼肉にもいいんだ」
「焼肉屋に行けば普通にある」 
 ワインもというのだ。
「だからな」
「飲んでもいいんだ」
「ああ」
 こう言うのだった。
「韓国人は酒は何でもだ」
「飲むんだ」
「大食大酒の国でな」 
 それでというのだ。
「ワインもな」
「飲むんだね」
「我が国の酒といえばマッコリだが」
 米から造る濁った酒である、甘いことで有名だ。
「他の酒もな」
「飲むんだね」
「ビールも焼酎もウイスキーもな」
「それでワインもなんだ」
「実は日本酒も飲む」
 洪童はこのことを隠さずに話した。 
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