神々の塔
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第十三話 塔の中の時その三
「わし等が解決出来る話ならな」
「神様で解決してか」
「それが無理だってんだからな」
「僕等がこの世界に来た」
「それで知っていたらな」
「すぐにやな」
「お前等に教えてな」
一体どういった危機か、というのだ。
「もうさっさとな」
「解決させてたか」
「そうだよ、試練でも何でもないんだからな」
この危機はというのだ。
「そうしてたんだよ」
「そうなんか」
「ああ、だから悪いがな」
「危機が何かは」
「お前等で突き止めて」
そうしてというのだ。
「お前等でな」
「解決するんやな」
「そうしろ、わし等はな」
即ち神霊達はというのだ。
「試練を与えたり神託でだ」
「知ってることをやな」
「教えたりしてな」
「助けてくれるな」
「そうする、試練を乗り越えれば」
「さらなる力がつく」
「成長する、人が成長する様にしていくことがだ」
まさにこのことがというのだ。
「神霊の務めの一つだ」
「それぞれの司ってるものを動かして」
「人を成長させていくこともやな」
「それになるからな」
だからだというのだ。
「そなた達に試練を与えだ」
「それを乗り越えさせてやな」
「成長させていく、だからな」
その為にというのだ。
「これからもな」
「助けてくれるな」
「わし等のやり方でな」
「そうか、ほな頼むな」
「うむ、ではな」
「この世界をな」
「救うのだ」
こう言うのだった、それでだった。
魯智深達は一行を笑顔で送り出した、一行もそれを笑顔で受けてそのうえで先に行くのだった。そうしてだった。
一旦宿屋に泊まりそこで体力と気力を回復させてだった。
祝いの宴もしてまた先に進むが綾乃が新たな階に入ったところで言った。今度は普通の煉瓦の床と石の壁の迷宮である。
「時間が然程経ってへんねんやったら」
「ええな」
「正直外のこと気になってたさかい」
リーに話した。
「どれだけ経っててな」
「その間に外の世界がどうなってるか」
「それこそ魯智深さん達が行ってたみたいに」
「浦島さんみたいになってたらか」
「ほんま困るから」
外の世界でかなりの歳月が経っていてというのだ。
「一月位やと」
「別にな」
「太宰君達が留守守って」
「政やってたらな」
「何の問題もないさかい」
だからだというのだ。
「有り難いわ」
「ほんまやな」
リーもそれはと頷いた。
「その状況やと」
「ほんまにな」
「何十年も経ってて」
外の世界でというのだ。
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