ハッピークローバー
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第七十二話 海軍の記憶その十
「神様達もね」
「そうしたことしたのね」
「英霊の人達もね」
「そういうことね」
一華も考える顔になって述べた。
「日露戦争は特別な戦争ね」
「ええ、だから勝ったことになってるとか」
「貶めたら」
「乃木大将をそうする人もいるけれど」
某新聞の元記者でとある大学の教授を務めていた輩で日本軍だけでなく自衛隊も何かと批判している、しかしその実北朝鮮に学生達が行くイベントで案内役を務めていたこともある程の北朝鮮よりも人物であった。
「けれどね」
「そうした人達こそね」
「おかしいからね」
「正直うちの学校北朝鮮の人いないから言えるけれど」
「あの国の人だけね」
「そうしたこと言う人こそね」
「北朝鮮寄りなのよね」
理虹もこう言った。
「これがね」
「実はそうなのよね」
「戦前の日本と北朝鮮比べたらね」
「日本軍とあの国の軍隊をね」
「相当あれでないとね」
「一目瞭然だからね」
どちらがより問題のある軍隊かをというのだ。
「もうね」
「そうよね」
理虹は一華の言葉に頷いた。
「というかリアルであっちの人じゃってね」
「思う位よね」
「そんな人ってね」
「まああそこの人だとね」
一華はこれ以上はないまでに軽蔑の感情を込めて言った。
「日本が勝つとね」
「腹立つわよね」
「それで勝ったことになってるとか言って」
「乃木大将を貶めるのよね」
「そうでしょうね、けれど実際は」
「負けると日本が危うくて」
まさに存亡がかかった戦争でというのだ。
「色々な要素があって勝てた」
「イギリスと同盟も結んだしね」
日英同盟である、当時世界帝国だったイギリスとの同盟もまたこの戦争において非常に重要だったのだ。
「イギリスにロシアの邪魔してもらって」
「情報教えてもらって」
「戦艦も提供してもらったしね」
「それにお金も借りたし」
「物凄くね」
「そうして勝った戦争だから」
「勝ったことになってるとか」
その様にというのだ。
「まともな人なら言わないわよね」
「少なくとも日本人ならね」
「そうよね」
「お金のお話出たけれど」
留奈はこちらの話を聞いて言った。
「滅茶苦茶お金借りて後大変だったのよね」
「暫く火の車だったのよね」
一華は日露戦争後の日本の財政の話をした。
「これが」
「そうなのよね」
「二次大戦後も借金返してたし」
「ずっとね」
「それだけ借りたお金凄かったのね」
「それがよ」
留奈は眉を顰めさせて話した。
「当時の日本の人達は戦争は儲かると錯覚したとか言う大学の先生いるのよね」
「借金で首が回らなくなったのに?」
「それで以後戦争する様になったって」
「その先生何勉強してきたのよ」
一華は心から思った。
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