新オズのカボチャ頭のジャック
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第五幕その八
「どなたも明るくて活発で」
「そうした方々でな」
「よく笑って冒険好きで」
「似ておる部分も多いな」
「誰にも公平でよく気がついて」
「そうしたところがな」
オズマを見て言うのでした。
「似ておる」
「そうですな」
「そうなのよね。私達って結構ね」
オズマ自身認めました。
「似ている部分が多いのよね」
「ドロシー王女ともな」
「トロット、ベッツイともね」
「まるで四姉妹じゃ、外見は違うがな」
それはというのです。
「しかしな」
「それでもよね」
「そうじゃ、だからな」
それでとういうのです。
「今ドロシー王女も思い出した」
「そうなのね」
「面白い娘じゃな、それで奥も気に入っておるぞ」
「奥さんもなのね」
「濃がのう」
この人がというのです。
「妹の市もな」
「その人もなのね」
「随分とな、そして市じゃが」
信長さんはオズマにお話しました。
「明日姫達が発つ時に紹介するが」
「何でも凄く奇麗な人と聞いてるけれど」
「これがもう素晴らしいまでにお奇麗なのですぞ」
羽柴さんが言ってきました。
「今は浅井殿に嫁いでおられますが」
「某です」
少しふくよかな感じで信長さん達の中で一番大きな人が言ってきました。
「浅井新九郎、諱を長政といいます」
「今ではわしの家臣の一人となっておってな」
信長さんもお話します。
「市の婿じゃ」
「以後宜しくです」
「こちらこそ。そういえば信長さんは随分整ったお顔立ちね」
オズマは信長さんのお顔を見て言いました。
「それなら妹さんもね」
「ははは、そのわしより遥かにじゃ」
「美形なのね」
「驚くぞ」
そこまでだというのです。
「市の奇麗さといったらな」
「そうなのね」
「我が奥も奇麗であるが」
「市さんはなのね」
「これ以上はないまでにな」
それこそというのです。
「だから明日発つ時にな」
「奥さんとなのね」
「市とも会ってな」
そうしてというのです。
「最後の思い出にされよ」
「そうさせてもらうわね」
「そして今はな」
「お城のライトアップをなのね」
「蛍の光で観ながらな」
そうしてというのです。
「そのうえでな」
「名古屋の食べものを楽しんで」
「満喫するのじゃ、さてわしは甘いものを飲むな」
大好きなそれをというのです。
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