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新オズのカボチャ頭のジャック

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第五幕その四

「見せてもらうぞ、わしも弓をじゃ」
「殿はそちらですな」
「見せようぞ」
 こう羽柴さんに答えました。
「わしはな」
「それでは、しかしそれがしは武芸になりますと」
 ここで羽柴さんはどうにもというお顔になって言いました。
「からっきしですな」
「何を言う、お主はすばしっこく動いてじゃ」
 柴田さんがその羽柴さんに言います。
「まるで猿じゃ」
「猿と言われている様に」
「そうじゃ、だからな」 
 それでというのです。
「お主はそちらでじゃ」
「武芸を見せよというのですな」
「殿が言われるとな」
「猿、お主は話上手であるからな」 
 信長さんは羽柴さんにはこう言いました。
「だからな」
「それで、ですか」
「姫の案内役を頼む」
「さすれば」
「子供も好きであろう」
「これが大好きでして」
「ならばな」 
 それならというのです。
「宜しく頼むぞ」
「わかり申した」
「では武芸に映画を披露して」
 そうしてというのです。
「そしてな」
「そのうえで、ですな」
「昼も夜も馳走を出して」
「楽しむのですな」
「そうしようぞ」
 笑顔で言ってでした。
 信長さんは朝ご飯の後すぐに皆に織田家の人達も武芸を披露しました、ご自身も弓を手に見せます。
 そして映画の時にこんなことを笑って言いました。
「この様に痛快に無茶をしておるとな」
「栄華の中の信長さんがなんだ」
「わしとしても面白いぞ」
 お寺を焼いたりしている映画の中のご自身を観てジャックにお話します。
「うつけだたわけだの言われてな」
「お寺を焼いたりなんだ」
「酒を飲んだりのう」
「実際の信長さんと違うのに?」
「それがよいのじゃ。わしはこう思われておるとな」
 その様にというのです。
「実にじゃ」
「面白いですか」
「うむ、だからな」 
 それでというのです。
「わしは映画自体が好きじゃが」
「ご自身の映画はなんだ」
「大好きじゃ、最近はわしがおなごになったりしておる」
「いや、小説等ではです」
 ここで池田さんが言ってきました。
「殿は随分とです」
「好き勝手に描かれておるのう」
「アニメでもそうで」
「そしてこうしてな」
「映画でもです」
「しかしそれが面白くてな」
 信長さんは池田さんにもお話します。
「観ておるのじゃ」
「そうなのですね」
「神仏を信じず自分を魔王と称するか」
「時には悪役になりますな」
「悪者でも随分大袈裟であるな」
「実際の殿とは全く違っていても」
「また面白くてな」 
 それでというのです。 
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