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神々の塔

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第十一話 魔王と呼ばれる者達その七

「術でかなり防いでも熱はな」
「感じるな」
「ここはほんま敵も脅威でな」
「環境もやな」
「脅威やな」
「それは言えるな、この熱にも勝って」 
 施も言った。
「そしてな」
「先に進もうな」
「次の階にな」
「こうした階段が数多くあるというか」
「もう無数にあるな」
「何万階もあってな」
 この塔はとだ、羅は言った。
「その中でな」
「そうした過酷な階もやな」
「かなり多い」
「そやな」
「海の階もあれば」
「こうした溶岩の階もあって」
「他にもな」
「あるな」
「そしてや」
 ここでだ、リーは言った。
「次の階は普通やが」
「それでもか」
「そや」
 まさにとだ、リーは施に話した。
「その次はな」
「ああ、氷やな」
 施は塔の資料を開いて応えた。
「そやな」
「そや、それでや」
 その為にというのだ。
「今度はな」
「冷えるな」
「相当にな」
「一階置いてやな」
「溶岩の次はな」
「氷やな」
「それで来るわ」
 リーの言葉は冷静なものだった、見れば彼はそこから先の階を幾つか見てそのうえで施に話している。
「それからもな」
「火に氷に」
「水もあってな」
 そうしてというのだ。
「罠だらけの階もな」
「あるな」
「そして神霊もな」
 彼等もというのだ。
「またや」
「待ち構えてるな」
「そや、今度はな」 
 リーはその次の神霊達も見て話した。
「水滸伝やな」
「百八人の豪傑やね」
「そのうちの何柱かがな」 
 綾乃に応えて話した。
「出て来るわ」
「そやねんね」
「水滸伝の豪傑は魔星や」
 綾乃にこの物語のことから話した。
「封じられていたのが解放された」
「それで世を乱すんやったね」
「その百八の魔星の化身がな」
「水滸伝の豪傑の人達やね」
「そやから神霊にもな」 
 こうした存在にもというのだ。
「なれるんや」
「そういうことやね」
「そや、それでな」 
 リーはさらに話した。
「今度の神霊さん達は」
「その豪傑さん達のうちやね」
「何柱かがな」
「出て来て」
「戦うことになるで」
「そうやねんね」
「ただ呉用はおらんか」
 リーはその豪傑達の資料を読みつつ話した。 
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