神々の塔
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第十話 英雄もまたその十
「生きるか死ぬかでも楽しくてな」
「それで手に入れるものも多い」
「富だけじゃなくてな」
それに加えてというのだ。
「色々経験も積むからな」
「冒険はええか」
「この塔でもだよ」
まさにというのだ。
「それは同じだからな」
「それでか」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「是非最後までいってな」
「踏破やな」
「そうしなよ、最後の最後までいったら」
この塔のというのだ。
「あんた達凄いことになってるからな」
「それでか」
「踏破しろよ、応援してるぜ」
「有り難うな、ほなな」
「これからも頑張れよ」
こう話してだった。
綾乃達はアラビアンナイトの英雄達と別れ一旦宿屋に戻って宴を開き勝利を祝って体力と気力を回復させてだった。
また先に進むのだった、この時にだった。
綾乃は周りを警戒しつつだ、仲間達に話した。
「次はどの神霊さん達と戦うか」
「それな」
施が応えた。
「もうわかってるけどな」
「塔のマップにも載ってるし、そやけどな」
「そやけど?」
「いや、ほんま色々な神霊さん達がおるって」
このことがというのだ。
「あらためてわかるわ」
「この塔に入ってやな」
「ほんまにな」
こう言うのだった。
「ただ本で読むよりも」
「実際に目にするとな」
「わかるわ、いや読むよりもな」
「見ることやな」
「それで聞くよりもな」
「ほんま見ることやな」
「見るとな」
自分の目でというのだ。
「何よりもな」
「わかるな」
施も言った。
「ほんまに」
「そやね、その力も」
神霊達のそれもとだ、綾乃は話した。
「わかるわ」
「戦うとな」
「どれだけのもんか」
「うち等は神霊に匹敵する力があるって言うけど」
綾乃は自分達のことも話した。
「そやけどな」
「本来の力を出した神霊達と比べたら」
「足元にも及ばんわ」
こう施に話した。
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