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犬とライオンの絆

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第一章

               犬とライオンの絆
 ジョン=ラインケ、アメリカオクラホマ州のアニマルパークの管理人である髭を生やした白人の彼はバンジージャンプの時の事故で両手を失っている。
 その彼がパークに来たある学者に大柄で鬣の面積がかなり広い雄ライオンを紹介してそのうえで話した。
「この子がです」
「バーバリーライオンですね」
「一度絶滅したと思われていた」
「そのライオンですね」
「名前をボーンディガーといいます」
 そのライオンを見つつ話した。
「雄々しい外見ですが」
「ライオンの中ではかなり温厚ですね」
「はい、実際にです」
「ガウ」
「ワン」
「ワンワン」
「ワオン」
 見ればだった。
 ボーンディガーの横に黒と茶、こげ茶の三匹のダッグスフントがいる。彼は三匹と仲良くあそんでいる。
「あの子達といつも一緒にいます」
「ダッグスフントとですか」
「ダッグスフントは人懐っこい種類で」
 犬としてというのだ。
「それでなんです」
「ボーンディガーもですか」
「いつも仲良しです、名前ですが」
 ラインケは学者にさらに話した。
「黒の子がミロ、茶色の子がバレット、こげ茶の子がエンジェルでエンジェル以外は雄なんですよ。四匹でいつも一緒にいます」
「特にミロという子と仲良しですね」
「はい、実はボーンディガーはです」
 ラインケは少し悲しい顔になって話した。
「代謝性骨疾患で」
「そうなのですか」
「満足に歩けないので」
 それでというのだ。
「こちらに保護されています」
「そうなんですね」
「そのミロ、今は五歳ですが今七歳のミロと子供の頃に出会って」
「そうしてですか」
「その時から優しくしてもらって」 
 ミロにというのだ。 
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