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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百三十五話 十三、知恵を出すのことその六

 その話を聞いてだ。あかりが徐庶に尋ねた。
「ほなその陣の名前は何ていうんや?」
「落魂陣です」
 こう名付ける徐庶だった。
「魂を奪われますので」
「成程な。そうなるんやな」
「そうです。そして他の陣ですが」
 後九つの陣のこともだ。徐庶は話す。
「雷の陣は天絶陣、雷と炎が空と地から襲う陣は地烈陣」
「風の陣は風吼陣、氷の陣は寒氷陣、光の陣は金氷陣」
 徐庶は次々と話していく。
「砂の陣は化血陣、血水の陣は紅水陣」
「炎の陣は烈焔陣、何かに打たれる陣は紅砂陣です」
 こう全て言い終えるとだ。すぐにだ。
 命がだ。その徐庶に尋ねた。
「ではなのですね」
「はい、それぞれの陣に対する属性の方に入ってもらいです」
「そしてそのうえで」
「敵陣を攻略していきましょう」
 こう話す徐庶だった。かくしてだ。
 その策に基き人選が行われようとしていた。しかしだった。
 ここでだ。十三がこんなことを言って来たのだった。
「逆の属性で攻めるのもいいけれどな」
「それでもですか」
「若しもそれで負けるとな」
「その場合はですか」
「そいつはあっという間にやられるだろ」
 十三が言うのはこのことだった。
「逆の属性ならな。それよりもな」
「同じ属性で攻めればいいというのですか
「それぞれの陣と同じ属性の力でな」
「それ以上の力で攻めてですか」
「陣を潰していけばどうだ?」
 十三はこう徐庶に話していく。
「それなら若し何かあってもな」
「同じ属性故にですね」
「そうそうやられはしないからな」
「確かに。相反する力はです」
 その二つの力がぶつかればどうなるか。徐庶もあらためて考える顔になりだ。
 そのうえでだ。十三に答えるのだった。
「敗れればその敗れた方の力は消えます」
「それはこっちにも言えることだな」
「はい、確かに」
「けれど同じ属性の力同士ならな」
 十三は確かな微笑みを浮かべて徐庶に話していく。
「違うだろ」
「はい、敗れても少しは耐えられますし」
「その分生き残れるよな」
 その間に逃げることもできるというのだ。十三はそこまで考えていた。
 それに加えてだった。十三はこのことも徐庶に話した。
「しかも勝ったらそれぞれの陣の力をな」
「私達の力にですね」
「取り入れられるからな」
「それなら」
 ここまで聞いてだった。徐庶はだ。
 確かな顔で頷きだ。そして十三に応えたのだった。
「その方が遥かにいいですね」
「よし、じゃあそれで決まりだな」
「はい」
 徐庶も微笑みになった。そのうえでだ。
 あらためて一同にこう言ったのだった。
「では少し検討しなおします」
「ああ、じゃあ俺はあそこだな」
 草薙がだ。微笑んで応えた。
「炎の陣に入るんだな」
「そうなります。烈焔陣にです」
「よし、じゃあやってやるか」
「ふん、敵陣に倒されるか」
 八神はその草薙にだ。いつもの淡々とした調子で言う。
「無様なことはするな」
「じゃあ誰に倒されればいいんだ?」
「貴様を倒すのは一人だけだ」
 その鋭い目でだ。草薙を見ながらの話だった。
「俺だ。俺しかいない」
「そういうことか」
「だからだ。敵陣なぞで無様に死なないことだな」
 そしてだ。八神はさらにこんなことも言った。
「そもそも俺はこの世界には興味はないが」
「またそう言うか」
「本当に相変わらずなの」
 楽進に于禁はその八神に突っ込みを入れた。
 
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