ハッピークローバー

「その場所から離れた方がいいわよ」
「ビンタ一発どころじゃない暴力がある場所だから」
「そう思えるからね」
　だからだというのだ。
「もうね」
「その場所からですね」
「一刻も早くね」　
　それこそというのだ。
「去るべきよ」
「そうしないと駄目ですね」
「ビンタ一発で済むのは夢の様だ、幸せな環境と思えるなら」
「そこはもう地獄ですね」
「地獄が幸せか」
「その反対にある場所ですね」
「そう、地獄にいないってことはね」　
　それはというのだ。
「もうそれだけでよ」
「幸せですね」
「ちょっとしたことでもね」
「幸せなんですね」
「だから私幸せなのよ」
　一緒に水風呂の中にいる理虹に話した。
「卓球部でも今もね」
「暴力もセクハラもない部活で」
「楽しく出来てね」
　そうしてというのだ。
「二日酔いも解消されたし」
「凄くいいんですね」
「そうよ、幸せよ」　
　笑顔での言葉だった。
「本当にね」
「それは何よりですね」
「まあそんな先生はよ」
　理虹にあらためて話した。
「普通に屑だけれどね」
「ヤクザ屋さん以下の」
「そうしたね」
　まさにというのだ。
「絶対に許したらいけない」
「そんな人達ですよね」
「刑務所に放り込んで」
　そうした暴力教師達はというのだ。
「罪を償わせるべきよ」
「それで反省しますかね」
「反省しなくてもよ」　
　法の裁きを受けてもというのだ。
「前科がついたらね」
「それってついて回りますからね」
「一生ね」
　そうなるというのだ。
「だからね」
「刑務所に送るべきですね」
「犯罪だからね」
「暴力は」
「そう、ＤＶ男もね」
　家庭内のことでもというのだ。
「どうせそんな先生はね」
「お家でもですね」
「暴力振るってるでしょうけれどね」
「やっぱりそうですね」
「学校でヤクザ屋さん以下ならね」
　そうした振る舞いならというのだ。
「どうせお家でもよ」
「同じですね」
「もうやりたい放題のね」　
　それこそというのだ。
「屑の人生をね」
「送ってますね」
「それで退職してもね」
　定年を迎えてもだ。