八条学園騒動記
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第六百九十話 カロリーは高いがその十二
「そのせいでだよ」
「ただふんぞり返っていて」
「自分は勝手に偉いと思っていて」
それもこの世で一番というのだ。
「そのうえでね」
「人が自分をどう思っているかなんて」
「全く気付かなかったんだよ」
「それで偉そうに言ってたのね」
「あれこれ文句言ってたんだよ」
「そうして何もしないで五十年以上生きたのね」
「いや、つくづく思うよ」
ベンは心から嫌そうに言った。
「ああはなるまいで」
「まさに反面教師ね」
「しかもね」
それに加えてと言うのだった。
「ああした人になりたくなくて人生もね」
「ああした人生はね」
「送りたくないよ」
絶対にと言うのだった。
「本当に屑そのもののね」
「人生よね」
「人様に反面教師としてしか役に立たない」
そうしたというのだ、何時でも何処でもこうした人生を送る様な輩は存在していてこの時代のカナダでもなのだ。
「そんな人生なんてね」
「送りたくないわね」
「うん、死んだ時何が残ってるか」
「何も残ってないわね」
ケイトは言い切った。
「ただこの世で一番偉い自分がどうしてね」
「何も残ってなくて死ぬか」
「そう思って世の中に文句を言って」
そうしてというのだ。
「恨んでね」
「死ぬだけだね」
「それも絶対にね」
ケイトはさらに言った。
「野垂れ死によ」
「誰からも見捨てられて」
「連合ではいないっていうホームレスになって」
そのうえでというのだ。
「それでよ」
「惨めに野垂れ死にだね」
「もうなってるんじゃない?」
既にというのだ。
「何があっても変わらない人だから」
「それじゃあだね」
「ええ、もうね」
既にというのだ。
「誰からも見捨てられて」
「何もやっても最底辺のままで」
「というか最底辺をぶち抜いた」
そうしたというのだ。
「徹底的にね」
「最低の人で」
「もうそのままでいてね」
「もう誰からも相手にされなくなって」
「それでよ」
「もう生きていけなくなって」
「野垂れ死にでしょ」
それこそというのだ。
「末路は。それで若しかしてね」
「今既にだね」
「野垂れ死にでしょ」
「そうなってるんだね」
「ああした人はね」
それこそというのだ。
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