ドリトル先生と山椒魚
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第二幕その一
第二幕 日笠さんと一緒に
先生が動物の皆と一緒に動物園の中に入るとです。
そこにはもう日笠んさんがいました、日笠さんは先生を見るとその瞬間にぱっと明るいお顔になって挨拶をしてきました。
「先生、おはようございます」
「おはようございます」
先生は帽子を取って笑顔で挨拶を返しました。
「今日は宜しくお願いします」
「案内させて頂きます」
「いや、有り難いですね」
先生はにこにことして言いました。
「案内をしてくれるとは」
「先生は動物園によく来られてますね」
「はい」
そうだとです、先生は答えました。
「水族館や植物園も」
「学園のあらゆる施設に頻繁に足を運ばれていますね」
「そうしています」
先生はまた答えました。
「時間があれば」
「そうですね」
「それでこの動物園もなのですが」
「それで案内には及ばないとも思ったのですが」
それでもというのです。
「ですが」
「それでもですか」
「先生が来られると聞いて」
そうしてというのです。
「周りもどうかと言ってくれて」
「それで、ですか」
「はい、この度はです」
「案内を申し出てくれたのですね」
「左様です、宜しいでしょうか」
「日笠さんのお仕事に支障がなければ」
それならというのです。
「僕としては」
「では宜しくお願いします」
「両生類のコーナーに行かせてもらいます」
こうお話してでした。
先生は日笠さんの案内を受けて動物園の両生類のコーナーに向かいました、そうしてです。
そのコーナーに着くとでした。そこには世界中の色々な両生類の生きものがいて両生類の進化の歴史も書かれて標本やイラストが展示されています。
そこで皆も見ますが。
色々な蛙を見てです、皆は言いました。
「僕達が見た蛙もいるけれど」
「そうじゃない蛙もいるね」
「色々な蛙がいるわね」
「蛙と一口に言っても」
「実に様々だね」
「そうだよ、蛙も一種類じゃないんだ」
先生もこう言います。
「実に色々な種類の蛙が世界中にだよ」
「いるね」
「そうだよね」
「まさに世界中にいて」
「暮らしているのね」
「そうだよ、それで大きさもタイプも色々で」
それでというのです。
「調べていると面白いよ」
「蛙もだね」
「そうだね」
「色々な種類がいて」
「本当にね」
「ちなみに彼等は毒があるよ」
ここで、でした。
先生は赤や黒、ピンク等とても奇麗な和菓子を思わせるまでの小さな蛙達を見て皆にお話しました。
「知ってるね」
「ヤドクガエルだよね」
「その身体には毒があるんだよね」
「小さいけれどね」
「そうだよね」
「うん、ただ大人しいし噛んでもね」
例えそうしてもというのです。
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