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ハッピークローバー

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第六十八話 夏の服なのでその十六

「スタイルをね」
「維持していたのね」
「そうだったのよ」
 これがというのだ。
「あの人はね」
「ううん、それはね」
「意外でしょ」
「ええ、甘いもの好きだっていうのはね。ただね」
「ただ?」
「甘いもの好きな人も多いしね」
 理虹はこう考えて納得した。
「織田信長さんも」
「ああ、あの人お酒駄目で」
「ほんの一口で酔い潰れたらしいから」 
 それで酒は儀礼的な場では口を付けるだけであったという。
「それでね」
「そのうえでだったの」
「甘いものが好きで」
「大酒飲みってイメージだけれどね」
「けれどね」
 それがというのだ。
「あの人はね」
「甘党だったのね」
「そうだったのよね」
「マルコムエックス以上に意外ね」
「でしょ?これがね」
「意外な事実ね」
「ちなみにイケメンだったのはね」
 このことはというと。
「当時からね」
「有名だったの」
「肖像画見たらそうでしょ」
 織田信長のそれをというのだ。
「教科書にも出てる」
「袴姿のあれね」
「あれ見たらね」
 それこそというのだ。
「結構以上にね」
「アジア系のイケメンよね」
「そうだけれど」
「実際にだったのね」
「そうみたいよ、色白で細面で」
 そうしてというのだ。
「目鼻立ちが整って背も結構あった」
「イケメンだったのね」
「そうだったのよ」
「そういえば妹のお市さんって」
「滅茶苦茶美人で有名でしょ」
「そうだったわね」
 戦国一の美女とまで言われている、今でも。
「背が高くてね」
「お顔立ちが凄く整っていて」
「それでよね」
「もうね」
 理虹は話した。
「評判のね」
「美人さんだったわね」
「妹さんがそうだしね」
「お兄さんの信長さんも」
「やっぱりね」
「イケメンだったのね」
「それで戦国時代でもね」
 彼が生きた時代でもというのだ。 
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