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おぢばにおかえり

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第七十三話 態度が少しその七

「ないですね」
「玉砕怖いんだね」
「先輩の先輩の人達がしたことされたら立ち直れないですから」
 ここでまた長池先輩でした、このお話のメインは佐野先輩とのことですが新一君が先輩達をどれだけ嫌いかまたしても思い知りました。
 そして新一君はさらに言いました。
「ですからそうしたことは」
「しないんだね」
「恋愛って怖いものですよね」
「それは否定出来ないね」
 白石さんも真面目に応えました。
「失恋とか痛いからね」
「そうですよね、ですから」
「阿波野君はそうしたことしないんだね」
「立ち直る自信ないですから」
「だからだね」
「しないですよ」
「あの、私が言ったことそんなに気になってるの?」
 私は新一君に尋ねました。
「このことは佐野先輩のことだけれど」
「はい、そのお話聞いてです」
「やっぱりそうなのね」
「絶対に嫌だと思いまして」
「新一君って心に残ること言われたらずっと覚えるのね」
「はい、そんなところあります」
「やっぱりそうなのね」
「このこともそうで」
「それでなのね」
 新一君に応えました。
「新一君は告白しないのね」
「へたれってやつですね」
「自分で言うの?」
「はい、弱虫とも言えますね」
「そうは思わないけれど、ただ告白も怖いものなのね」
「僕はそう思います」
 私に明るいですが真面目な顔で答えてくれました。 
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