ドリトル先生と山椒魚
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第一幕その六
「だからだよ」
「危険でね」
「充分に注意しないといけないね」
「ジステンバーも」
「寄生虫だから」
「寄生虫を軽く見たらね」
若しそうしたらというのです。
「こんなに危ないことはないよ」
「だからだね」
「蛙を食べる時でも」
「ちゃんと健康には気を付けて」
「生で食べるなら慎重に」
「そうしないと駄目だね」
「それがいいよ、ある漫画で奇食に凝っていて」
所謂ゲテモノ食いにというのです。
「それで身体中に寄生虫がいる人がいたけれど」
「それ危ないよ」
「僕達が聞いても」
「命に支障きたすよ」
「冗談抜きで」
「勲章と思っていると言ってたけれど」
その漫画の登場人物はというのです。
「後で目に至ってね」
「失明したんだ」
「さもありなんね」
「そんな風だと」
「一緒に食べている人で死んだ人も出ていたけれど」
それでもというのです。
「そして失明してもね」94
「まだなんだ」
「そうしたもの食べているんだ」
「寄生虫がいるのね」
「こんなことは絶対に勧められないよ」
先生はというのです。
「そもそも僕は医者だからね」
「お医者さんとしたらね」
「当然よね」
「そんな命に関わることをするなんて」
「絶対に勧めないね」
「失明もするし内臓に異常をきたすし」
これまでお話した様にです。
「脳にも至るから」
「それじゃあね」
「お医者さんとしてはね」
「お勧め出来ないね」
「危ないとわかっているから」
それだけにというのです。
「もうだよ」
「それはしない」
「出来ない」
「そうしたものだね」
「まさにね」
その通りだというのです。
「こうしたことは」
「そうですね」
トミーも頷きました。
「何があってもです」
「そうだよ、だからね」
「川のものはですね」
「豚肉もね」
こちらもというのです。
「本当にしっかりだよ」
「火を入れるべきですね」
「そうすべきだよ」
「そうですね、そういえば」
ここでトミーはこうしたことをお話しました。
「昔ナメクジを食べて」
「生でだね」
「それでもう動けなくなって」
「最後はお亡くなりになっているね」
「そうした人がいましたね」
「冗談で食べてね」
ナメクジを生で、です。
「そうなったんだ、ナメクジにも虫がいるから」
「確か住血吸虫の一種ですね」
「それが入ってとんでもないことになるから」
「絶対にやったら駄目でしたね」
「そうだったよ」
まさにというのです。
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